フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

演説とチリ紙交換

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都議選が近いので、近所で選挙カーが増えている。先日いつものウォーキングコースを歩いていたら、選挙カーの前でマイクを手に演説する候補者と遭遇した。ほとんど人通りのない住宅地、しかも平日の朝方である。立ち止まることはなく、脇を通りながら聞いていると、候補者はその地区の出身者であるらしいことが分かった。地元のために、地元を一番知る地元出身の自分が頑張るという内容だ。

 

候補者の年齢は40代から50代。日頃テレビで見る国会議員のお爺さんたちよりは若々しく見えた。だが、とても違和感を持った点がある。演説の声のトーンと話し方だ。何というか、いかにも選挙演説といった昔ながらの節回しなのだ。つまり昭和(笑)。子どもの頃、芸人が田中角栄のモノマネをするのをテレビでよく見たが、あの調子そのものなのだ。一定の緩さで、過剰な敬語で、長々と語るスタイル。

 

候補者から遠ざかるにつれ、別の節回しを思い出した。チリ紙交換だ。「まいど~おなじみ~チリ紙交換で~ございます~。ご家庭で~ご不要となりました~古新聞~古雑誌~ぼろきれ等ございましたら~」というあれ。もはや完全に死後であるし、商売としても消え去ったであろう。あの何とも呑気な節回しが、先ほどの演説にそっくりなのに気づいたら、可笑しくて笑ってしまった。

 

おそらくあの節回しは、「複製」がラク、「発声」がラクなのだろうと感じた。同じことをそこかしこで演説する候補者にとって、気力体力を温存するのに自然とあの楽チン節回しを選んでいるのだ。ただ、あれでは現代の有権者には効果は無いだろう。むしろ有害かもと思う。自分の言葉ではなく、原稿読み上げとしか思えないからだ。プレゼンを学んだ方がいい。というか政治家の基本ではないの?