フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

手もとにカルダー

カルダー (タッシェン・アルバムブック・シリーズ)

アレクサンダー・カルダーが大好きだ。洋書の大きな画集は持っているが、でかすぎて本棚に入ったままになっている。大学院の授業で芸術論を取っていて、好きな画家について論じる機会があり、カルダーも候補にした。しかし本は重いは、洋書では解説を読むのも難儀するはで、他の画家に変更した。

 

先週、ブックオフのサイトでカルダーを検索してみたら、日本語版のカルダー作品集が出てきた。Amazonで見つからない古本が、ブックオフで見つかることがよくある。しかも美品で半額だ。即、ポチる。ブックオフのいいところは、少額の本でも、店で受け取ると送料無料なところだ。今日、地元のブックオフでゲットした。

 

サイズは22cm×18cmくらいでコンパクト。しかし内容は濃い。初期から晩年まで作品が網羅されている。買って良かった。彼の代表作品であるモビールの魅力は、抽象芸術が「動く」ことだ。カラフルで不思議なフォルムが、風や振動で動くことで新たな表情を見せる。これは、二次元であるキャンパスでは不可能だ。

 

彼のモビールは、不定形の形の集まりであるのに、絶妙にバランスが取れている。そこが好きなのだ。アンバランスなフォルムなのに、全体としては調和が取れている。これぞダイバーシティそのものではないか。しかも難しい顔つきではなく、いたずらっぽくチャーミングなのもいい。手もとに置けるカルダー、良い買い物だ。