ファイヤーキングのカップを少しづつ集めている。ホワイトもいいけれど、僕はシンプルなグリーンのもの(ジェダイ)が好みだ。コレクションというより、実際に使うのが楽しい。コーヒーを入れたとき、うっすら中身が透けて見える。それを手で包む感じで持って飲むのが好きだ。コーヒーの温かさと、ガラスの冷たさのマッチが心地いい。
80年代、始めてアメリカに行ったとき、あまりにコーヒーが不味くて驚いた。日本で飲むインスタントコーヒーより不味かった。色は真っ黒で、風味など無かった。そんなコーヒーを普通にカフェやレストランで出していたなんて、今となっては想像もできないが。それでも当時、ファイヤーキングで飲むと、何とか我慢して飲めたのだ。
僕はどちらかというとカップ&ソーサーが苦手だ。ブラックコーヒーが好みなので、スプーンは使わないし、砂糖やミルクの置き場も要らない。ソーサーがあると何となく不安定な感じがするのもちょっと。あとカップとソーサーのぶつかる音も好きじゃない。どちらかと言えば、カップとテーブルとがぶつかる音の方が好きだ。安定感も感じるし。
スタバがいいのはマグでコーヒーを飲めるところ。ドトールも嫌いではないんだが、カップ&ソーサーであるからスタバに軍配が上がる。ファイヤーキングで飲めるカフェもあるんだろうな。誰か知っていれば教えてください。冬、図書館で借りた小説を読みながらファイヤーキングでコーヒーを飲み、ドーナツを食べるひととき。これ以上の至福はないよなあ。ああ冬が恋しくなってきた。