フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

Go Go Niagara!

NIAGARA CONCERT '83(初回生産限定盤)(DVD付)(特典なし) 

1981年の11月、前代未聞のヘッドフォンコンサートの告知がありました。観客はコンサートホール内(渋谷公会堂)でヘッドフォンを装着してFMウォークマンで演奏を聴くというものです。仕掛けたのはあの大瀧詠一さん。当時、大学一年生の僕は、その企画性に大興奮しました。

 

貧乏学生でしたので、チケットを買うことは無理でした。しかし、大瀧さんはラジオ番組で、チケットが買えないファンのために会場の周囲に電波を飛ばすと公言していました。当日、僕はFMラジカセを持って渋公へ向かいました。そして外で一人座って演奏開始を待っていると、、、とあるカップルが僕の方に来ました。

 

「友人が一人来れなくなっちゃったから、良かったら君にあげるよ」 何ということでしょう。僕はここで人生の運を使い果たしました。数分後、僕は渋公の席でヘッドフォンをして演奏に耳を傾けていました。佐野元春杉真理も登場。ナイアガラトライアングルVol.2の曲も演奏され、大瀧さんの「風立ちぬ」も聴けました。

 

あれから38年。僕の手元には、あの場で録音したカセットテープがあります。いまではYoutubeで聴くことができますが、自分で録音したカセットは宝物です。そしてさらにうれしいことに、今年に入って1983年のライブアルバムが発売されました。実は知ったのは先週で、あわててアマゾンでポチりました。

 

すでに鬼籍に入られた大瀧さん。その音楽性、企画力、ユーモア、センス、すべてが僕の肥やしでした。30年以上の時を経て、初めて聴く1983年の演奏。ゆっくり、じっくり、楽しもうと思います。