アマゾンの音読サービスオーディブルに手を出した。ずっと我慢していたのだが、ほんの気の緩みからポチってしまった。まあ一ヶ月間は無料だからね、と自分につぶやいて誤魔化す。耳から聴くなんて、頭に入るのか。だいたい読みたい本がストックされているのか。で、1500円ってどうなんだ?みたいな後悔の言葉が次々浮かんでは消える。端から解約する気で使い出した。
まずは最近ハマっているミステリー作家・アンソニー・ホロヴィッツを検索してみる。類似サービスのaudiobookは月980円だったが、この作者の作品は収録されていなかった。オーディブルにはあった。これが決め手だった。どうしてもホロヴィッツのホーソーン・シリーズを音読で聴いてみたかったのだ。ちょうど本を読み終えた「その裁きは死」をダウンロードして聴き始めると、、、。
これがなかなか良い。声優が上手いのだ。主人公の作家ホロヴィッツと元刑事ホーソーンの声の区分けが絶妙だ。イメージしていた以上にぴったりな声であることに驚いた。ちょっとしたオーディオドラマのクオリティである。もし一聴してがっかりしたら、無料試聴後、解約するつもりだったが、これはもっと聴いてみたい。読書では得られぬ臨場感に引き込まれたからだ。
この音読、なぜか家だと聴いていられない。じっと座って聴くものではないのかな。やはりバスや電車、カフェなどで聴くのが心地良い。音読に集中するには、静寂より街の喧騒のほうが役に立つようだ。そして何よりフィクションとの相性が良い。要はドラマだ。まだビジネス書など聴いていないから思い込みだが、声で感情を味わえるのがいい。解約はせず継続、しちゃうかな。