フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

フュージョン勉強会その1

RISE

ということで、夏の終わりはフュージョンの季節の始まりである。独断と偏見でそうなのである。猛暑のなか、ギンギンにジャズを聴いていた耳に、少しだけ軟派な音が秋風のように心地いいのだからして、フュージョンなのである。時間ができたら、フュージョンの名盤をあらためて順番に聞いてみたいと思っていたが、今日から週一でやってみよう。ガイド役は唯一のガイドブック「FUSION」(監修・熊谷美広)だ。

 

その第一番目に紹介されているのが、ハーブ・アルバートの「RISE」だ。ハーブと言えば、日本ではオールナイトニッポンのテーマソング「Bitter Sweet Samba」があまりに有名。いま聞いても、不思議とワクワクしてくる。あと忘れちゃいけないのがキリンシーグラムウイスキーロバートブラウンのCMだ。ボトルの中の琥珀の原酒をゆっくり廻す映像に、突き抜けるトランペットがぴったりフィットしていた。

 

当時はストレートアヘッドなジャズの方が本物と信じていて、ハーブのサウンドはカッコイイけれど、好きになってはいけない気がしていた。なにせハーブ、ルックスも声もいいのだ。自身のバンド、ティファナブラスの成功、そして自身のレーベル、A&Mの成功と、何をやってもうまくいくハーブ。ああ、好きになってはいけない(笑)。そして何より、いまだに現役なのだという。参った。

 

さて「RISE」だ。1979年発売のベストセラーアルバムで、収録曲のなかでも「RISE」は、全米No.1ヒットとなりグラミー賞も受賞。80年代のフュージョン最盛期の幕開けとなった曲といってもいいだろう。いやあ、いま聴いても痺れるな。とくに夕刻に聴いたりなんかするとヤバい。哀愁あり過ぎて涙腺が、、、。80年代だと軽く感じていたハーブも、いま聴くとその実力に愕然とする。他のアルバムの聴いてみよう!