フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

論文かきかき

新版 論文の教室 レポートから卒論まで (NHKブックス)

こう見えても大学院生であるからして、しかも二年生であるからして、もう論文書く以外使命は無いといっても良い今日この頃である。何せ年末までには最低100枚の論文を書き上げ、教授にOKもらわなければ卒業ができないのであって、尻に火がついてアッチッチなのである。昔から文章を書くのは好きな方で、だからこそコピーライターの仕事についたわけなのだが、論文はと言うと、、、、。

 

大学の卒論は何を書いたか記憶は無いし、今となってはどうやって書けたのかも定かではない。ただ、実は仕事で現役の時、業界の論文公募に二回応募して二回とも入選している。10枚だけどね。この時は傾向と対策を練って、敢えて「読んで面白い論文」を目指して書いた。過去の受賞作品を読んだらことごとくつまらなかったからだ。いやいや内容は崇高なのですよ。でもね面白くはない。

 

コピーライターの仕事は「読みたくなる文」を書くことだ。これが染みついている自分であるので、論文でもサービス精神を発揮したくなる。業界の論文公募ではこれがまんまと功を奏し入選した。ま、裏技です。が、大学院の論文はそうはいかない。ルールに乗っ取り、オリジナルな問いを突き詰めねばならぬ。肝心なのはその「問い」だ。ならばと自分も楽しめる問い探しに奮闘している。

 

「論文の教室」は、そんな自分を叱咤激励する一冊。すべては問いと論証。ここを事細かく手取り足取り指導してくれる良書だ。読めば読むほど、自分は論文に向かない気がしてくるのだが、不思議と元気はもらえる。要はルールさえ守れば、「自分の問い」をとことん楽しめばいいのである。と、定年間際のおじさんは手前勝手に解釈した。面白がって書き上げることを第一義にして進むぞー。