フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

大谷は笑っている

笑って生きれば、笑って死ねる: 医学博士にして落語家が語る“薬を10錠のむ”より効く、健康寿命をのばす話 (知的生きかた文庫 た 81-1)

昨日今日と大谷デーとなった感がある。昨日はホームランダービー。今日はオールスター戦だ。生きてる間に、日本人選手がこの2つに出場するのを見られるとは感慨深い。長生きはするもんだ(笑)。打って良し、投げて良し、走って良し、マナー良し、頭身良し、ルックス良し、声良し、と非の打ち所がない大谷。なかでも僕が好感を持つのが、笑顔だ。大谷はほぼ、笑っている。

 

あの笑顔が大谷の最強の武器ではないかとさえ思ってしまう。もちろん本人は真剣にプレーしている。だが、そのプレイごとに笑顔がついてまわる。だから必然的に、相手チームも笑い、ときに審判まで笑っていたりする。何てことだろう。敵味方に分かれての戦いであるのに、彼の一挙手一投足が見ている側に喜びを生むのだ。解説がよく「野球少年を見るようだ」というところにツボがあるのかもしれない。

 

あらためて学んだのは「笑う」ことの大切さだ。本当に好きなことを、心から楽しんでいると、人は自然と笑う。好きかどうかがまず大事だし、次にその「好き」を真剣に楽しんでいるかが大事となる。これは分かっていても難しいことだ。好きかどうかを見極めることも、その好きを突き詰めることも。勇気もいるし、努力もいる。大谷の笑顔は、いま見る人みんなにそれを伝えている。

 

僕は娘に「笑生(えみ)」という名前をつけた。笑いを生み、笑って生きてほしいという思いを込めた。大谷を見て、しかしそれは決して楽な道ではないことも知ってほしいと感じた。笑いを生むためのチカラを、ゆっくりでいいから獲得していってほしいと。IQより愛嬌なのだと。ホームランダービーで大谷は負けた。しかしその顔は喜びに満ちていた。まさにいま、笑って生きているのだ。