フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

2020年度の音

夜に駆ける

今日は娘の小学校で卒業式があった。コロナ禍のため、在校生や来賓は出席せず、6年生の生徒と親だけの会であった。在校生とは昨日、卒業の会で別れのセレモニーを済ませている。人数が少ないから寂しいかというと、そんなことはなく、むしろファミリアな雰囲気で、心から卒業を祝えてよかったと思った。

 

娘の学校の卒業式では毎年必ず、各クラスが二曲を選んで合奏を披露してくれる。これがとても楽しみだ。選曲も生徒たちが決め、数か月に渡り練習を重ねる。今回娘のクラスが選んだ曲は、「麒麟が来るのテーマ」と「夜に駆ける」だった。難易度の高い二曲だ。とくに「夜に駆ける」は練習がかなり大変だったらしい。

 

演奏は二曲とも見事なものだった。感心しながら聴いているうちに、不思議な気分になった。脳裏でコロナ禍の日々を振り返っていたのだ。僕が会社を休業し始めたのは昨年の二月中旬からだった。大学院の入試にあわせ、さらに有休の残りを計算してそうしたのだ。するとニ月下旬には会社がリモートワークとなることに。。。

 

コロナ禍のなか四月に娘は小学六年生に、僕は大学院一年生になった。その頃、ヒットチャートを席巻していたのが「夜に駆ける」であった。この一年ずっと、コロナとともに脳裏にあった曲でもある。辛かったけれど、駆け抜けたメロディ。僕にも娘にも、2020年の記憶に刻まれた曲になったなあ。演奏を聴きながらそう思ったのだ。