母の家の整理をしていたら、以前渡したIKEAの小さな時計が出てきた。もう一つ、湿度計もついたタニタの時計があったので、こっちは持って帰ることにした。実は家にはすでに2個あるのだが、何個あっても便利なのだ。IKEAの商品はノンバーバルで理解できるものが多い。この時計もそうだ。表面の4つのアイコンを見れば用途が分かり、そのアイコンを上にすれば切り替わる。そして価格は299円だ。
特に使っている機能は、時計と温度計だ。小さいので邪魔にならないし、デザインもシンプルで飽きない。時刻の正確さは、電子時計ではないので、まあまあだ。たまに調整すれば問題ないレベル。温度もちゃんとした温度計と比べても、それほど誤差は少ない。まあこれ一台あれば、家庭内での計測は賄えてしまうだろう。これを299円で提供してくれるIKEAに感謝。何個でも買えちゃう。
この価格を見るたびに、テクノロジーは今後ますます無料に近づいていくのだろうと考えてしまう。技術はどんどんフリーソフト化していき、経費は躯体の代金だけになっていく。100円ショップで電卓やデジタル腕時計が売られているのを見ても明らかだと思う。極端に言うと、クルマでさえ、数十年以内に、普及タイプは現在の半額以下になる気がしている。動かすソフトは無料。躯体代金だけ有料。
環境問題やナショナリズムの台頭など、世界は悲観的なニュースにあふれている。一方で、恐るべきスピードでデジタル化が進み、様々な分野の進化も加速している。具体的には、医療や農業、漁業なども早い段階で、低価格化と高度化が進むのではなかろうか。それも猛スピードで、超格安に。IKEAの時計のような手軽さで難病を克服したり、安定した食料生産が実現するとしたら、、。楽観的と思うかどうかは、あなた次第。
