フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

グラウンドカバープランツと言うのか

グラウンド カバー プランツ―地被植物による緑化ハンドブック

先日紹介したNHK Eテレ趣味の園芸を見ていたら、グラウンドカバープランツという植物たちを紹介していて興味深かった。グラウンドカバープランツとは、花壇や通路の土が見えているスペースを埋めるための植物だ。一番身近なのは芝生ですな。これ、ガーデニングにおける言わば黒子的な仕事をする植物たちなのだが、番組で紹介された草花はいずれも魅力的ですごく惹かれたのである。

 

彼らは主役の植物たちが占める良い場所ではなく、狭かったり、端っこだったりする悪所を担当する。何と健気ではないか。そういう場所でしっかり仕事をするということは、生命力も強くなければならないだろう。日光や水の分け前も、主役の草花が優先されるであろうから。したがって、見た目も自分の立場をわきまえてか、若干控えめだ。ただそう簡単には枯れない健康な顔つきではある。そこがいい。

 

彼らグラウンドカバープランツは、ガーデニングの見場を良くするという仕事以外にも、土壌や環境を良くするという仕事もしているのだそうだ。土の乾燥を防ぎ、温度や湿度を保つことで環境を向上させている。温暖化対策としても活用されていて、都市部の建造物の壁面や屋上緑化にも多数採用されているのだとか。そう言えば、いくつか目撃したことあったな。緑に覆われたビル。

 

コロナ禍で思うのは、自然のチカラの凄さだ。やはり人間はウイルスに打ち勝つことはできず、上手に共存するしかないことをあらためて知らされた。が、自然の脅威とともに、自然の良きチカラにも目を向けていきたい。毎朝歩く公園では、樹木の下に名も知らぬ雑草たちが活き活きと葉を伸ばす。それは決して雑な草ではなく、意義ある働きをしているの。彼らもまさにグラウンドカバープランツではなかろうか。