フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

音とクルマ

トミカ No.76 トヨタ プリウス PHV GR SPORT (箱)

大学院の講義で情報音楽論を受講している。今日の講義で興味深かったのは、製品における「音のデザイン」だった。特にクルマにおける音作り。これは我が家のクルマが半電気自動車=PHVであるので、とても実感できるテーマであったのだ。ハイブリットのプリウスを始め、電気駆動しているときのクルマの音は劇的に小さい。静音性という意味では、ガソリン車とは比べようがないほどだ。

 

ただし、その分、怖いところがある。歩行者のそばを走っても、気づてくれないことが多いのだ。健常者でも気づきにくいのだから、高齢者や耳や目に障がいを持っている人は全然気づかないかもしれない。今日の授業では、自動車メーカーがそれらの危険性を回避する取り組みをしている事例を紹介された。具体的には、歩行者に近づいたときに、わざと走行音を出すのである。

 

これは必要な取り組みであると感じた。狭い道で、むやみにクラクションを鳴らすわけにもいかず、老人の後ろを仕方なくノロノロ走るハイブリッド車を何回か見かけたことがある。メーカーは早急にサウンド機能を付加してほしい。また、ドア音やクラクション音についても事例が紹介された。日本人はあまりこれらにこだわる人は少ないらしい。敏感なのはヨーロッパの人々だ。

 

特にドイツ車は、クルマの様々なサウンドに技を凝らしている。ドアの開閉音だけでコマーシャルを作って訴求したりもしている。今後、クルマのボディはますます鉄素材からカーボン素材に移行するだろうから、静粛性も高まるのだろう。走行はより静かに、警告はよりはっきりと、の時代になっていくのかな。たかが音であるが、心地よさと同時に、社会安全にもつながっていることを学んだ日であった。