フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

ラジオだからこそ

ラヂオの時間

大学院で日本の喜劇映画研究の講義を受講してきたが、先日、三谷幸喜監督の回となった。今や言わずと知れたコメディの名監督であるが、講義の題材となった「ラヂオの時間」は見逃していた。慌ててアマゾンプライムで調べてみると会員は無料。これはラッキー、ということで早速鑑賞。

 

いやはや面白い。ストーリーはコメディの基本である思いもかけぬトラブルの連鎖だ。敬愛するウディ・アレンも、筒井康隆も皆、「悲劇が喜劇を生む」と言っている。これを念頭に置き、舞台をラジオ局に置くか、家づくりに置くか、空港に置くか、ホテルに置くか。三谷監督は王道を行っている。

 

仕事で長く広告作りをしてきたので、ラジオの現場はなじみ深い。番組作りではなくラジオCM作りだが、スタジオもスタッフもスポンサーもほぼ同じだ。だからこそこの映画は笑えた。タレントのわがまま、SE(音効)の問題、スポンサーの横やり、、。いずれも思い当たることばかり。

 

それにしても俳優陣が素晴らしすぎる。そしてすでに鬼籍に入られた方多し。細川俊之梅野泰靖藤村俊二。なかでも梅野泰靖の芸能マネージャー役は最高だ。本当にいたのだ、ああいう人が。藤村俊二演じる音効さんも素敵。音作りの苦労、僕も経験がある。あるCMでカツ丼の音の再現、大変だった(笑)。