フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

リシツキーやみつき

B‐2 UNIT

西洋デザイン史の講義でロシア構成主義の解説があった。もともと興味があったけれど、そんなに詳しくはなかったのでなおさら新鮮であった。とにかくデザインが先鋭的でカッコエエのだ。特に気に入ったのがリシツキーだ。いくつかの彼の作品を見ていて、あっと叫んだ作品があった。「二つの正方形の物語」という絵本だ。

 

これ、どこかで見たことがあるぞ、と。ええと、あの、その、、、、あ、思い出した。坂本龍一のレコードだ。彼のソロアルバムでB2 UNITというのがあったが、そのジャケットが「二つの正方形の物語」だったはず。講義中だったけれど、リモートなのでスマホでこっそりググってみると。あれ? 似てるけどちょっと違う。

 

講義が終わって調べてみたら、写真のジャケットデザインは、リシツキーへのオマージュであるらしい。制作は日本を代表するアートディレクター、井上嗣也氏だった。カッコエエはずだ。井上さんは確信犯的にリシツキーをなぞったのだな。中身の音楽は、1980年の坂本らしく、めっちゃ前衛的。いま聴いても斬新だ。

 

確かにこのサウンドに合うビジュアル、となるとリシツキーくらいしかないかもなあ。ジャケットとサウンドは本当にマッチしている。今の今までリシツキー自体を知らなかったので(恥)、ここにきて初めて、坂本とリシツキーが結びついて感慨深い。すっかりリシツキーファンになった。画集が欲し~い!