フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

レンガへの憧れ


f:id:hunkoro-shiki:20200905170130j:image

ほぼ毎日、近所のセントラルパーク(通称・世田谷公園)に散歩に出かける。さまざまな良いところがいっぱいあるので、フェイスブックでも日々、写真を上げて紹介している。なかでも僕のお気に入りは、公園の中にあるレンガづくりの建物だ。ミニSLの発着駅と、その周囲にいくつか建っているが、これが大好きなのだ。

 

レンガづくりの建物への愛着には理由がある。幼少の頃、読み聞かされた三匹の子豚のせいだ。この物語、語らずとも多くの方たちはお分かりであろう。三匹それぞれ、わらの家、木の家、レンガの家を作るのだが、はじめの二つの家は簡単にオオカミに壊されてしまう。残ったレンガの家のおかげで無事に難局を乗り越えるというお話し。

 

単細胞な僕はこの話にいたく感動したのだ。レンガ強い、レンガ美しい、レンガかっこいいと。そしてレンガの登場する海外の物語や小説までも好きになっていく。後にアガサ・クリスティにハマった理由のひとつも間違いなくレンガであると思う。レンガの強度への関心から始まったが、年を経るにつれ、色への憧憬に移行する。

 

南欧の街並みの美しさの要因のひとつはレンガであろう。オレンジ色の持つ前向きな明るさは永遠の太陽と、肥沃な土地の象徴だと思うのだ。さて、我がセントラルパークのレンガの建物の色も鮮やかで、いつも元気をもらえる。残念ながらレンガの洋館に住むことはできそうにないが、迷える熟年子豚には、近所のこいつで十分だ。