フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

音効さんのおかげ

音作り半世紀―ラジオ・テレビの音響効果

火曜日の講義で楽しみなのが、芸術音楽だ。様々な芸術における音や音楽について科学的な話を聞ける。現在は効果音、いわゆるサウンドエフェクト=SEについての講義がつづく。仕事ではテレビCMやラジオCMの制作でSEとよく向き合った。特にラジオCMは、音だけの世界なので、SEの役割りは重要だった。

 

ラジオCMの制作は、テレビCMと違って少人数でやる。極端に言うと、クリエイターは一人、あとはナレーター、編集マン、音楽屋さん、SE屋さんだけでできてしまう。僕は若い頃から一人でやるのが好きだった。というか、いきなり「一人でやれ」と、最初の上司からスタジオに放り込まれたのだ(笑)。右も左も分からなかったのに。。。

 

スタジオの編集マンに教えを請いながら、それでも何とかやり方を覚えると、半年もすると楽しくなった。なぜなら、若造で企画の制作から演出、出演者のセレクトまで一人でできたから。テレビだとこうはいかない。当時は、並居る大先輩たちとの企画競争はハードル高く、そう簡単には実制作までには辿り着かなかった。

 

その点、ラジオは若手に任されることが多く、自由にやれた。特にSEの発注は楽しかった。企画に必要なSEは、複数提示され、イメージに合うものを選んで使う。時にはストックが無くて、作ってもらったりもしたなあ。SE屋さん=音効さんの技が、僕を育ててくれたのだ。なので講義を聞く耳にも自然と熱が入る。いつか語り継ぐために。