火曜日の講義のデザイン史があるのだが、これがとても楽しみである。19世紀末から21世紀始めまでのデザインの流れについて、総括的に学んでいる。デザインの幅は広く、絵画、建築、グラフィック、彫刻、陶器、工業製品、服飾に至るまで。時間軸でデザインを学んだことは無かったので、素直に面白いのだ。
ウイリアム・モリスから始まり、アール・ヌーボー、アール・デコあたりまではまったりとしている。それはそれで興味深い。特にローリング・トゥエンティーズのアール・デコの時代は大好きだ。頭の中にガーシュインのラプソディ・イン・ブルーが鳴り響く。が、もっとも刺激的なのは、同時代に始まるバウハウスとロシア構成主義だ。
バウハウスやダダイズムについては学生の時から興味があり、本や画集をよく見ていて、おおまかな知識はあった。ベルリンのバウハウス展示館も訪れたことがある。しかしロシア構成主義については、作品はちらほら見ていたけれど、本も読んでおらず、作家のこともあまり知らずにいた。正直、当時はバウハウスの方が魅力的だったのだ。
しかし、講義を受けてショックを受けた。最高なのだ、ロシア構成主義。ナウム・ガボの彫刻、しびれる。何とソリッドな。タトリンの第三インターナショナル記念塔、びびる。何と先鋭的な。ずれも、YMOや立花ハジメなどへの影響をすごく感じる。知らんかった。そしてこの年でこれらに出会えて幸せだ(笑)。大学院、ナイス過ぎる。