フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

歯医者理論

散歩の達人 2020年6月号 [雑誌]《ご近所さんぽを楽しむ15の方法/ユニークキッチンカーを追え! 》

誰に聞いたのか忘れたけど、歯医者理論って言葉をふと思い出した。歯が痛いときは、街を歩いていても歯科医の看板がやたらと目に入ってくるという意味。つまりあることを意識しだすと、関連するものに出会う確率が高まる、らしい。まあ話半分としても、アンテナを張れば当然確率は高まるのだろう。最近散歩のことを考えることが多いのだが、新聞読んでたら上の雑誌の広告を見つけた(笑)。

 

これは僕にかかわらず、ステイホームの世の中であるから、一つのトレンドなのだろう。たまたまdマガジンでもダイジェストで読めるので読んでみた。ご近所散歩を楽しむための様々な方法を紹介しているのだが、面白いものがあった。「よき文字」を自分の街で探せ、という記事だ。ブックデザイナーの松村大輔氏によるものだが、昔ながらのお店の看板文字を紹介していて楽しい。

 

これはちょっと僕もやってみたくなった。いわゆるフォントではなく、職人さんによる手作り文字がかわいいのだ。パーマ屋、純喫茶、スナック、パチンコ屋などなど。これは探しがいがありそう。何と言っても、何の役にも立たないところがいい。わかる人にはわかる味わい。密かに撮りためて、仲間同士で見せ合いっこしたりするのも楽しそうだ。

 

昔、赤瀬川源平さんが「超芸術トマソン」という活動をしていたけれど、ちょっと似ているな。あちらは、電柱の上で終わっている螺旋階段だとか、今や無用の長物と化した建築の発見が主だったので、かわいらしさというより不思議さや奇妙さが際立っていたけれど。ただ散歩するんじゃなくて、獲物を求めて散歩する。いつか誰かに自慢するために、ただそれだけのためで散歩は狩りに代わるのであった。