昨日の深夜、NHK BSプレミアムでパット・メセニーの2019年ライブが放送された。早寝の僕はもちろん録画予約をした。いつもは最低画質で録画してるけれど、パットは最高画質だ(笑)。コロナ騒動でライブに行けない我々へのプレゼントなのかなあ。雪の降る静かな東京で、たっぷり楽しめた。
80年代からずっと、パット・メセニーを聴いてきた。熱狂的ファンというより、安定的ファンという感じかな。パットのアルバムは外れが少ない。かと言って大傑作揃い、というわけでもない。いつ聴いても間違いのない、パット独自の世界を楽しませてくれる。そこがいい。そしてどの曲もワンアンドオンリー。
彼のサウンドは僕にとっては「旅」だ。音の広がり、スピード感、イマジネーション、すべてが旅の匂いとシンクロしている。その旅は、過去の旅でもあり、未来の旅でもあり。どこか懐かしいようで、だけれども不思議な鮮度があり。効き始めると、不思議な旅がスタートする。聴いてる間、サウンドと一緒に心身共に流れていく。
番組でインタビューに、「僕の音楽はずっと続いている」と答えていた。やはり! 彼のサウンドはずっと旅の途中なのだ。ライブは昨年9月のNYでのもの。今では信じられない、リラックスした聴衆たちや街並みを見ていると悲しくなった。早くまた元気なビッグアップルが戻ってきますように。
※余談 インタビューに答えるパットの表情が素晴らしい。ハートフルなスマイル。前歯がニョキっと大きく、口角がしっかり上がる笑顔。いいなあ。真似したい(笑)。