巣ごもりな週末。暇を持て余した娘が、たまねぎにいたずら書きをした。親ばかだが、なかなかアイデアがあるなと思った。ミーの髪の部分の配色がいいし、視線の向きもナイスだ。玉の傾きも良い感じで、ミーのシニカルなところが出ている。食べれるなら食べてごらん。思い切り泣かせてあげるから。そんな声が聞こえてきそう。たまねぎだけに涙がでるし。
巣ごもりな日々は、まだまだ当分続くかもしれない。日本は新年度が4月始まりだから、何となく4月になれば落ち着く、なんて思ってたけど簡単ではなさそう。不安な思いのまま、静かに終息を待つばかりだが、娘のユーモアに救われたなあ。ちょっと微笑むだけでもいいのだ。心の栄養になる。こういう工夫を見つけていこう。いたずらや、秘密を、生活のなかに仕掛けよう。
広告の仕事は、仕掛けが肝心だ。分かりやすいだけでは記憶に残らない。一瞬、？とさせておいて、次に！が来る流れ。これを絶妙に仕込めれば面白い。考えてみたら、仕事ではアイデアを考えるのに日々うなっていたのに、日常生活では考えることはしていなかったことに気づいた。日常にこそアイデアや仕掛けを、か。。。幸い巣ごもりで時間は山ほどある。これは実験の場なのかもしれない。
娘が元気になる新しい挨拶の仕方とか。カミさんが元気になる家事のオモシロ化とか。自分が前向きになるルーティンの設定とかとか。アイデアを活かしてみよう、せっかくの巣ごもりだ。「ネットニュースでウイルスの写真ばかり見てると、そういう顔になるよ」と、ミーがつぶやいた。「顔だけならいいけど、頭脳まで感染したら最悪かもね」とスナフキンが応えた。肝に銘じよう。
