フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

から揚げの乱


f:id:hunkoro-shiki:20200122083330j:image

近所に「縁(ゆかり)」というから揚げ屋があって、けっこう人気だ。娘が大好きなので、たまに買っている。通勤通学に歩く商店街の入り口にあるので、なじみのお店のひとつだ。今朝もいつものように娘とその通りに差し掛かると、「縁」のちょうど斜め前の空き店舗が改装されているのが見えた。なんとから揚げ屋ではないか。その距離、5mくらい。店員同士が目を合わせられそうなくらい近い。

 

写真の新店舗、以前はラーメン屋だったが、実はその前は三軒茶屋住人なら知る人も多かったアダチベーカリーのあったところだ。惜しまれつつアダチが閉店したあと、わりとこだわり系のラーメン店がオープンしたが、ほどなく閉店してしまっていた。そこに今回のから揚げ屋の開店だ。その名も「から揚げの天才」ときた。すでにある程度人気を集めている「縁」に真っ向勝負するわけだから凡才じゃあかん、ということか。

 

ふだん、広告、マーケティング関連を生業にしているが、マーチャンダイジングは門外漢だ。マーチャンダイジング=最終的な販売の局面における店づくりや販売の方法論や作戦。なかでも重要な視点のひとつである立地の難しさについては、いつも通る商店街で肌で感じている。毎年、あらたな店が開店すれど、営業し続けられる店の少ないこと。特に飲食店経営は栄枯盛衰のサイクル早し。はたで見ていても冷や冷やする。

 

そんななか、こんなガチ勝負な出店を目にするのは初めての経験だ。コンビニのそばにコンビニ、はよく見る。ラーメン屋のそばにラーメン屋、もたまに見る。しかし、から揚げ屋のそばにから揚げ屋、は見たことない。両店には失礼であるが、この戦い、ものすごく興味深い。価格、メニュー、ちらし、店員にいたるまで、どう差別化し、どちらが生き残るのか。この一年、大河ドラマばりのスペクタクルの始まりだ。続報を待たれよ。