フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

ブルーになれないブルー


f:id:hunkoro-shiki:20200105094553j:image

パントーンが毎年発表する今年の色が発表された。写真のクラシックブルーだ。昨年は、はっきりしたコーラルピンクだったが、今年はぐっとシックなブルーになった。この色、僕はとても好きだ。見てるだけで落ち着く。しっとりとして上質な雰囲気を感じるし、若い頃を思い出すのだ。この色について詳しくは次のサイトを見てほしい。https://studyhacker.net/cassic-blue

 

色彩の力に僕は興味がある。上のサイトの説明が分かりやすいが、ざっくり言うと暖色が熱く激しいのに対し、感触は冷たく冷静な印象をもたらすとのこと。言われてみたらごく当たり前な感じだが、不思議と言えば不思議。何千年も地球上で見てきた色の体験が、DNAに蓄積されてそう感じるのだろうか。

 

ブルーは、ブルーノートのブルーであり、ブルーマンデーのブルーでもある。どこかシニカルで、意地悪なところもあるが、味わいは深くてイカしている。そこにクラシックがついたらさらに奥深くなる。大人の品格が漂ってくる。このブルーは特別だ。僕からすると二段も三段も上にそびえる色なのだ。ハタチ過ぎで眺めたときからずっと。

 

働き始めて最初のボスは、ブルーが似合う人だった。彼の部屋の椅子にはいつも濃いブルーのジャケットがかかっていた。普段は白いプレーンなシャツにジーンズというスタイルだが、クライアントからお呼びがかかると、ジャケットをさらっと羽織る。その姿に憧れた。とっくにその頃の彼の年齢を越えたのに、僕はちっともブルーが似合わない。それを考え出すと、気持ちだけがブルーになる。