先日図書館で借りた本を読んでいたら、本文にすごく書き込みのある本があった。アンダーラインもあるが、コメントもあり、マーカーまで引かれている。何という不作法。マナー以前の問題だ。すっかり読む気が失せて、返却期限までほっておいた。いまの図書館は返却日が近づくとアラートメールをくれる。返却日が平日だったので、妻に返却を頼んだ。
いまは返却もラクになっていて、カウンターで手続きしなくても専用ポストに入れておけばOK。妻にも「ポストインしといてくれればいいよ」と頼んでおいた。するとその日の日中、妻からラインが。「いま返却したら、受付の人が弁償しろと言ってる」と。その日は妻も本を見たくて図書館に入ったそうで、カウンターで返却をしてくれたのだ。そこで受付の女性が本の中身の書き込みを見て、妻の仕業と思ったらしい。
「返却後、椅子に座って本を読んでたらカウンター係の女性が来て、やりましたね？と言われ、いきなり犯人扱いだよ」と。もちろん妻は即座に否定し、夫が借りた本だがその時点で書き込みはあったと説明した。毅然として主張し、その後も立ち去らず本を読み続けていたらしい。結果としてそれが功を奏した。
カウンター係は借主の僕の貸し出し履歴をチェックし、過去に余罪が無いことを確認。やがて現れた上司の男性の声が聞こえてきた。「立ち去ることもなく、履歴に問題もないのだから、あの人の言う通りだろう」 しばらくするとカウンター係が来て謝られたそうだ。内心ハラハラだった妻に感謝！ 今後は書き込みあったらこちらから言わねばならないなあ。ああ世知辛い。
