フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

クマゼミナール

ちたまっこ クマゼミ マグネット

セミの季節ですね。でも、うるさいだけで興味ない方がほとんどですかね。が、僕は違いますっ(きっぱり)。なぜかというと、とあるセミたちの鳴き声への憧れと別れの寂しさを同時に体験しているからです。

 

一匹目のセミはミンミンゼミです。もっとも当たり前のセミでないかい、と思われることでしょう。小説や物語、絵本などで、セミが登場するシーンは十中八九、「ミーン、ミーン、ミンミー」と表現されていますよね。

 

ところが、僕が少年期を過ごした九州・福岡県大牟田市にはミンミンゼミはいませんでした。本で知る「ミンミン」という音は、僕にとって憧れだったのです。少年期、セミ取りは「狩猟」に近い遊びでした。長い竹竿の先にトリモチをつけて、高い木の上にいるセミを狩るのですが、ミンミンゼミが取れることはありませんでした。

 

小学校2年に上がる春、父の仕事の関係で千葉県に転勤となりました。そして千葉で初めての夏が来ると、あのミンミンが聞こえてきました。感動です。本のとおり、ミンミンと鳴いている。ホントだったんだ。。。ところが、失うものもありました。

 

二匹目のセミクマゼミです。九州では、黒くて大きなクマゼミが沢山いました。朝早くから、「シャアシャアシャアシャア」とけたたましく鳴き、騒音に近いほどうるさかった記憶があります。千葉に来たら、その声はどこにもありません。ミンミンで喜び、シャアシャアで悲しむ。いま思えば、少年にとっては、どちらも大事な音、だったのですねえ。