フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

床屋ジャーニー

のぼり旗 (nobori) 「床屋の定番・45」 7000 (5枚組)

子どもの頃、床屋が大嫌いだった。じっとしてられない性格であったし、床屋に行ったばかりの髪型が気に入らなくてアレルギーになっていたのだ。年を重ね、色気づいてくると、髪型も気になってくる。僕の世代は、ロン毛への憧れが強かった。中高と柔道、弓道をやっていたので、ロン毛などもってのほかだったせいもある。吉田拓郎などミュージシャンの影響も大きい。

 

大学に入ると髪を伸ばした。伸ばしたところで1ミリたりとも男前になるわけではないのだが、とにかく伸ばした。それが大学生のしるしなのだ、と思い込んでいたのだろう。ところが、突然、パーマをかける仲間が現れた。何ということだ。ゆるくパーマをかけたスタイルが流行りだしたのだ。焦った。いかん、単なるロン毛は逆に時代遅れになったぞ、と。

 

パーマなどかけたこともないし、そもそもどこに行けば男がパーマをかけてもらえるのだ。先輩に聞くと、「床屋でパーマって言ったらパンチパーマにされるぞ。行くなら美容サロンだ」と。美容サロン? なんじゃそれは。しかも料金も倍くらい高いらしい。それを悟ったのか、行きつけの吉祥寺の床屋が「ゆるいパーマ」を売り出した。軽くウエーブをかけるだけなので料金も少し上がるだけ。これに乗った。

 

鏡で出来上がりを見て愕然とした。どう見てもB級若手漫才師にしか見えなかったのだ(泣)。あれ以来、パーマはかけていない。いつの間にか時は過ぎ、すっかりオッサンになったわけだが、いまや髪型にまったくこだわりがなくなった。床屋もどこでもOKだ。どうします?と聞かれたら、一か月伸びた分切ってください、で終了。なぜだが、シンプルに切り終わった感じが一番好きになってしまった。あきらめた訳ではなく、ホントに気に入っている。不思議なもんだ。モヒカンも、スキンヘッドも試していないのに。