大学院に通おうと考え、いくつかの大学の説明会を回ったら、ある教授から取り敢えずメディア論だけ読んでおいてください、と言われ真に受けている。で、さっそく入門書を読んでみたら、当然70年代のところでマクルーハンが出てくるわけで、これが何やら刺さった。あ、おもろいな、マクルーハンと。
アマゾンアンリミテッドの無料で読めるマクルーハンの本があり、読んでみたらこれがやたらと面白い。恥ずかしながら、「メディアはメッセージ」といった言葉以外、彼のことは知らず、まともに本も読んでいなかったのだ。ウディ・アレンの映画が好きでアニー・ホールにマクルーハン自身が出てるのは知っていたが(笑)。
メディアを伝達手段として狭義に解釈せず、身体と一体になっての機能拡張を説明するところや、メディア自体がその機能によってメディア性を持っているところなど、どれも現代のデジタルメディア時代を予見している。70年代当時は変人扱いされたところもあるようだが、いま読むと違和感がなくむしろ納得感が高い。
社会学というより、純粋に読み物として、表現として面白いのだな。だから当時はちょっと色物っぽく扱われたのかもしれない。これは学問ではない、みたいな。。。いずれにしても、メディアは時代、人間と密接に関わっていて相互に化学変化を起こてしきたことが21世紀のデジタル社会を迎え自明となったわけで、マクルーハン、良かったね。高度成長期の日本の広告ジングルやサウンドロゴに興味がある自分のなのだが、いろいろ研究のヒントを得られた気がした。マクルーハンでアイデアがひょっこりはん!