子どものころから何をやっても三日坊主でした。幼稚園のころ、友だちに誘われ通うことにした習字教室は、初日の帰り道に母親のバッグの中に墨汁を全部こぼしてしまい、一日でやめてしまいました(笑)。
そんな僕が突然、1994年から十年日記を書くことを決意。どうせすぐに飽きるだろう、と高をくくっていたのに、いつの間にやら三冊目に突入しております。
この日記帳、365ページ構成で、1ページが10年分、10段になっています。つまり毎日、10年分の今日、を俯瞰できるわけです。
このシステムが僕を惹きつけました。段を重ねたあと、過去を毎日見ながら今日を書くシーンが面白そうに思えたのです。のちに、これが面白いを通り越して、様々な自分のデータベースとして価値があることも知りました。
行数は4行ですので大したことは書けません。何を食べたか、どこへ行ったか、誰と会ったか、天気はどうか、などなど。ですがこれら日常の破片をあらためて読むと、その日その時が鮮やかに蘇ります。
去年の今日、何してたか言えますか？ 僕は言えます。一昨年も、5年前も、10年前も、20年前も。これが面白い。単なる記録ですが、コロコロコロコロ書き連ねていくうちに、どんな本よりも面白い自分物語が完成する気がしています。ボケるまでは続けますよ(笑)。
