フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

ステレオは何処へ

パイオニア スリムAVレシーバー VSX-S520(S)

10年ほど前に買ったAVレシーバーが故障したっぽい。オンキョーのNR-365というもので、ネットワークオーディオが楽しめるのが売りだった。NASに溜め込んだ音楽データを楽しめるのと、インターネットラジオが聞けるのとで、文句なしの愛機である。ところが先週、いつものようにお気に入りのモーツアルト専門局を聴こうとしたら、うんともすんとも言わない。こういう場合はルーターの再起動だ。

 

が、再起動しようが、アンプ自体の電源オンオフをしようが、鳴らないのだ(泣)。むかしのオーディオは10年くらいでは壊れなかった。というのも、現代のようなハイテクではなかったから。愛機も10年以上頑張ってくれたので、まあ寿命なのだろうな。では買い替えか、という流れだが、これが難関なのだ。ここ数年でステレオ製品、会社、一斉に絶滅へと加速しているのであるからして、、、。

 

愛機のオンキョー社は死体、合併したパイオニアも息絶え絶え。ステレオ自体、驚くことに製品ラインナップがめっちゃ少なくなった。誰もステレオは買わないのだ。もちろん単体で100万円以上する高級機は富裕層やマニアが買っているらしいが。しかもアンプなどさらに売れんだろう。現在の愛機はコンパクトで、テレビラックにも収まる。ここに収まるアンプとなるともう見つからんかも、、、。

 

と、半ば諦めながらググりまくったら、一機種だけ候補が見つかった。写真のVSX-S520だ。2019年製で、すでに生産終了しているが、在庫分をパイオニアが直販売している。愛機と比べ進んだ点は、Wifi対応になった点だ。サイズもスリムでラックに収まる。ホッとした。が、もはやAVレシーバーは絶滅危惧種。次壊れたら、手立てはなさそう。スピーカーで音楽を楽しむ人は消えてしまったのだろうか???

 

※続報    お目当てのアンプ、パイオニア直販サイトでも在庫切れでした(泣)

志麻さん側の価値

厨房から台所へ――志麻さんの思い出レシピ31

超人気の家政婦として、いまやメディアで引っ張りだこのタサン志麻さんだが、この人の料理は我が家でも人気だ。僕が言うのもなんだが、うちのカミさんも料理が上手い。どう上手いかというと、無手勝流なのだ。計量して、時間を測って、レシピ通りにつくるのが嫌い。レストランなどで食べて美味しかった料理などを、記憶と勘でささっと作ってしまう。それが美味しい。いつも驚かされる。

 

志麻さんも、近い気がする。テレビで見ていると、レシピを一切語らないのだ。材料を見て、即興で料理を作るケースが多いから、そもそもレシピは準備されていないからかもしれぬ。しかし、うちのカミさん同様、おそらくイメージで創作しているのだと思う。カミさんはよく「ビジュアルでつくる」と言う。まず素材の姿を見て、頭の中にゴールをイメージをして、それに近づけていく。

 

これは絵画や彫刻の制作に近いのではとも思う。僕などはレシピがなければ何一つ作れない。レシピ通りに計量し、時間を測り、工業製品のように作らないと不安なのだ。我ながら、まったくクリエーティブではない。そう言えばカミさんは、電気製品の取扱説明書が嫌いだとも言う。スマホとかも、取説は一切読まず、取り敢えず動かしだす。なので最初は上手くいかないことも多い。

 

僕は取説を読むタイプ。正しく扱えば、正しく動くと信じてるタイプ。そう書いていて、何ともつまらん奴だと自分が思えてきた。まあ、カミさんと僕と正反対だから持ちつ持たれつだ。さて時代は料理に志麻さんタイプを選んでいる。デジタルで効率最優先のいま、偶発的なクリエーティビティが対極として存在することに価値がある。こちらも持ちつ持たれつか。ボナペティ。

楽天モバイルにしてみた!

 

【シニア・初心者】最新 ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル 20GB スマホ料金新プラン比較: ahamo、povo、LINEMO、楽天モバイル、UN-LIMITⅥ 1GB契約シニアは慎重に! シニアのために (Junです出版)

春の退職を控え、家計断捨離をさらに進めることにした。まずは固定費からということで、スマホキャリアの再考である。これまで数年、LINEモバイルにお世話になってきた。これがとてもコスパが良くて、ずっとこれでいいと考えていた。が、昨年突如、LINEモバイルソフトバンクの傘下となり、事態は急変する。LINEモバイルは新規加入をストップ。LINEMO一本に集約したのである。

 

また、自宅の固定電話を止めたため、これまであまりスマホで通話はしなかった自分だが、すべての着信をスマホで受けることになり、通話することが増えた。LINEモバイルはその名のとおりLINEには強いが通話には弱い。そこで通話が安いキャリアに変更することにした。通話が安い、となると一択となる。楽天モバイルだ。専用アプリで話せば制限時間なしで通話料は無料である。

 

ここで心配が2点出てくる。①楽天モバイルの電波はちゃんとつながるのか? ②専用アプリの通話品質は大丈夫か? ①については、東京はともかく、カミさんの郷里である愛知県西尾市でもつながるのかが心配だった。②は、カミさんが格安キャリアのIIJに試しに加入し、専用アプリがまったく問題ないことが分かった。まあ、いまは解約料が0円なので、おそるおそる楽天モバイルに加入してみた。

 

結果は大ハッピー。電波は住まいの周辺で言えば、感度良好。家の中でもアンテナ5本立つ。年末に愛知に帰省したところ、西尾市でもまったく問題なかった。通話品質も快適であった。これでどれだけ通話しても無料なんて夢のようである。ネットも家ではWi-Fi、外でもコンビニや区の無料Wi-Fiを使ってるので、一か月で1ギガいかない。するとネット料金も無料となる。0円スマホ、驚きしかない!

 

 

 

半日村を思い出せ

半日村 (創作絵本 36)

いつだったか誰だったか忘れたが、この絵本を強くすすめる人がいて、いつか読もうと思っていた。が、いつの間にかそのことも忘れていた。年末、とある書評サイトでまた別の人がすすめていて、今度こそ読まねばと、図書館に予約。この年末にやっと読めた。なるほどいい話だった。シンプルなので、小学生低学年の子でも20分以内に読み終えるだろう。しかし、内容は深いぞよ。

 

「半日村」という題名からして引き込まれるではないか。横溝正史かと。村の前にそびえる山が大きくて、半日しか陽が当たらない貧しい村という設定だ。お日様を拝めるのは12時頃からのみ。したがって日照時間が極めて短く、農作物の育ちも悪い。村人たちは、それを運命と諦め、日々細々と暮らしている。ところがある日、一人の少年が小さな行動を起こし始めると、、、。

 

今風の言葉で言えば、ファーストペンギンと言うのかもしれない。誰も試みなかった挑戦に、勇気を持って最初に挑む人間のこと。最初の一歩は周囲から見ると奇異で異常で阿保らしい。誰もが指を指し、冷笑する。しかしやがて二人目が現れ、続いて三人目、四人目と続いていくと、いつの間にかそれは多数派となり、大きな力を生むことになる。「半日村」の話はそれを教えてくれる。

 

年を取るとファーストペンギンになる機会は極端に減る。長年の経験や知識、偏見、癖などが、新しい試みをしようとする自分を停めてしまうことが多い。だいたいファーストペンギンなどという横文字で行動を起こそうとするのがいかんのだ。「半日村」を思い出し、「一日村」を目指すこと。これだ。人生もセカンドステージに入ったいま、少しづつ確実に進むのに「半日村」は勇気をくれるなあ。

うっかりクラウド

Google Drive

すっかりIT頼みの生活になったものである。なかでもクラウドは、もう無くてはならないものとなったかもしれぬ。様々なクラウドがあるが、僕はGoogle DriveAmazon Primeに付属するAmazon Photoを使っている。ファイルはGoogle、写真はAmazonと使い分けているのだ。Amazonはプライム会員であれば写真に関しては容量無制限なところが決め手である。家のNASに保管する写真のバックアップ倉庫だ。

 

Googleはコストパフォーマンスがいい。100ギガで年間2500円で済む。動画を入れなければ十分すぎるスペースだ。ここに分野ごとにフォルダーを作って、多種多様なファイルを放り込んでおくわけだ。おおまかにファイナンス、ヘルス、ワーク、ホビーなどと決めておけば尚よろしい。捨てるかどうか悩んだら、とりあえずクラウドへ、という流れは、実に効率的。気づいた時に整理整頓すればいいだけだ。

 

また、スマホでどこからでもアクセスできるところも快適だと思う。僕は様々なパスワードのメモを暗号化してクラウドに入れているのだが、これが一番見たり、更新したりするファイルであろう。とにかくパスワードを覚えるのが苦手。しかも同じパスワードは使い廻したくない。そこでメモしてクラウドに安置しておく。いやはや便利だ。が、先日うっかりこのファイルを捨ててしまった! しかも完全削除だ。

 

長年蓄積してきたパスワードが一瞬で消えてしまった。無数のパスワードをすべて再設定しなければいけないと思うと暗澹たる思いに沈んだ。もしやと思い、Googleにサイトから問い合わせると、写真は無理だがファイルなら捨てて30日以内なら復活できるかもとの返事。しばし待つと、、、復活できたのだ。Google、さすがだ。うっかりオジサンは、あらためてGoogleファンになってしまったとさ。ビバ、クラウド

MDという名のオブジェ

ソニー ミニディスク (80分、1枚パック) MDW80T

12/3の朝日新聞電子版、「さよならMD」という記事が面白かった。ティアックが製造していたMDデッキが昨年末で製造中止になったというのだ。記事によれば、MD誕生が1991年。iPod誕生が2001年。iPhone誕生が2007年とある。見事に音楽メディアがモノからデータへ移行し、リードする企業もSONYからAppleへと移り変わったわけだ。日本の優秀なAV技術のアンカーであったともいえる。

 

実は僕、MDラジカセをまだ持っている。仕事で使うために20年くらい前に買ったのだが、壊れていないのだ。これがなかなか優れもので、MDの録音再生、カセットの録音再生、CDの再生、ラジオの受信が可能。MDが出たときは、究極のメディアが出たな、と感動したのを覚えている。それまではカセットテープであったので、テープの劣化が心配だったのだ。サイズもほどよく、長く使えると信じていた。

 

が、iPodですべてが変わった。カセットも、レコードも、MDも一旦ふっとんだ。モノとしての音楽メディアを「所有」すること自体が一瞬にして、とてもダサいことに思えたのである。当時、それらのほとんどを全部データ化して、iPodやHDDに収録したとき、とてつもない断捨離感を得た記憶がある。あれほど便利に思えていたMDも、形があるだけで化石のように思えたのだから不思議だ。

 

ところがさらに時を経て2021年。レコードはCDの売り上げを抜いているとのニュースを聞いた。カセットテープやラジカセの専門店も人気だという。80年代ブームの影響もあり、アナログの柔らかなサウンドが逆に新鮮とウケているのだ。残念ながら、MDはこの波に乗れていない。アナログとデジタルの中間の立ち位置に需要が無いのだろう。中途半端はモテない時代か。僕のラジカセもオブジェのままだ。。。

ブルータスお前もか

BRUTUS(ブルータス) 2021年 12月15日号 No.952 [珍奇昆虫] [雑誌]

お前も虫にハマってるのか?と。いやはや今出てる雑誌BRUTUSの特集が素晴らし過ぎるのである。以前出ていた珍奇植物特集のときに予感していたが、まさかホントに珍奇昆虫特集が出るとは。生きてて良かった。このブログの名前でお気づきかと思うが、何を隠そうこの私、昆虫、なかでも甲虫、そのなかでも糞虫が大好きなのだ。一押しの糞虫が、ファーブル昆虫記でおなじみのフンコロガシである。

 

表紙の虫も糞虫で、その名もエンシフェルオオニジダイコクとのこと。見てくれ、この魅惑的なフォルムを。まるでトリケラトプスのような勇猛なボディは、これまた目を奪って離さない青緑の光沢を放っている。「アートな生き物」のコピー通りの美しさに惚れ惚れしてしまう。不思議と糞虫の仲間は虹色の光沢をもったものが多い。糞という汚物から、宝石のような生物が生まれる魔法。クラクラする。

 

他にもコガネムシ、カブトムシ、ハナムグリ、クワガタ、ゾウムシ、などなど。世界中のオールスターが満載だ。これだけの画像集約は、図鑑でもなかなか出くわさない。マガジンハウス、偉い偉い。僕はBRUTUSは、必ずTSUTAYAで買うことにしている。TSUTAYAで雑誌を買うと、無料でBOOKLIVEに電子版もダウンロードされるからだ。動植物系の特集のとき、電子版があると都合がいい。

 

動植物の写真は、ディテールまでじっくり観察したくなる。電子版であれば、画面を指で開けばあっという間に拡大できる。紙の雑誌ではこうはいかない。特に虫好きは、虫の触角、手足、目など、隅々まで眺めまくりたいものなのだ。という訳で、今回のBRUTUSは愛蔵版として生涯、眺めまくりそうである。ちなみに皆さんに一番見てほしい珍奇昆虫はP46掲載のヨツコブツノゼミだ。書店に寄ったら探してみてほしい。