フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

出会うチカラ

額入り 昆虫標本 蝶 コモン・ブルーボトル (アオスジアゲハ) Common Bluebottle

公園を歩くことを習慣にしてから3年ほどになるが、いまだに歩く度に発見があり新鮮である。一周1km強の距離の中にも、樹木や施設、景色の違いがあるので、四季折々に小さな出会いがある。なかでも楽しみなのは昆虫だ。都内であるにもかかわらず、豊富な緑のせいか、さまざまな虫たちに出会える。先日は、久しぶりに大好きなアオスジアゲハに遭遇した。しかも2匹同時にだ。

 

アオスジアゲハはその名の通り、羽に美しい青い縦筋が入っている蝶だ。青といってもエメラルドグリーンに近く、筋の幅が大きいので、飛んでいるとよく目立つ。雄は吸水活動をする習性があるらしく、雨上がりなどに水たまりができると飛んでくることがある。調べてみると、クスノキなど街路樹に卵を産み、幼虫は葉を食べて育つので公園などに多いのだそうだ。

 

ウォーキング中に前の方から2匹のアオスジアゲハが遊んでいるように絡み合いながら飛んできた。おそらく雌雄であろう。そこでふと疑問が浮かんだ。この広い公園で、2匹はどうやって出会ったのだろうかと。毎日公園を歩いているが、今年アオスジアゲハに出会うのは初めてなのに、ラブラブな2匹に偶然出会える不思議。彼らはお互いの位置を嗅ぎ分ける能力があるのだろうか。

 

ラクダは数キロ先の水源の香りを認知できると聞いたことがある。アオスジアゲハも、広い公園のどこかに存在するフィアンセの香りなのか、羽音なのか、オーラなのか?を確認できるのかもしれない。グーグルマップ、GPSなどを持たない彼らには、それ以上に強力な知覚能力があるんだろうなあ。マッチングアプリなどでは得られない、死物狂いの出会い。それこそ「運命」と言えまいか。