すっかりゲコノミストと化した自分だが、飲むのはもっぱらノンアルコールビールのみ。本当はワインが好きなのだが、ノンアルコールワインはほとんど店頭には並んでいない。しかもずいぶん前に一度、ネットで買って飲んでみたことがあるのだが、とてもワインとは言えない代物であったのだ。ビールと違ってアルコールが無いとただのフルーツジュースになってしまうのである。
カミさんからの依頼もあって、ネットであらためて調べてみたらいつの間にやらノンアルコールワインも品揃えが増えていた。コロナ禍の影響で、ノンアルコール市場は拡大の一途だという。すでにノンアルコールビール市場はできあがっているので、いよいよノンアルコールワイン市場への参入も始まったのかもしれぬ。ただ、日本の大手メーカーのものは相変わらず少ない。今後に期待だ。
口コミ評価が高いOPIAを試しに買ってみた。ノンアルコールワインが不味いのは、甘さが勝ち過ぎているからだ。ノンアルコールビールは苦さを巧く保ったのが勝因だろう。ワインは元々甘みもあるから難しい。そこでいまのノンアルコールワインの主流はスパーリングのようだ。刺激が甘さを飛ばしてくれるといったら合っているだろうか。淡い期待を抱いてOPIAを注文してみたのだった。
よおく冷やしていざ飲まん。おおっ、悪くない。初めてノンアルコールワインで「悪くない」と思った。これまでは「全然違う」がほとんどだったが、OPIAは悪くない。及第点といっていいだろう。シャルドネのほのかな香りも充分だ。一本1600円弱という価格が厳しいけれど許そう。これはもっと探ってもいいかもしれない。次回はさらにコスパいいノンアルコールワインを試してみる予定だ。請うご期待。