コンディショニングしよう

先日、風呂上がりにタオルで髪を拭いているときにリンスをするのを忘れてたことに気づいた。いまさら入り直すほどでもないかと、そのままドライヤーをかけた。すると元々硬くて量の多い頭がトウモロコシの頭のように膨らんでしまい家族にウケた。リンスしないだけでこんなになるとは、すっかりヤワな身体になったものである。子供のころは確かリンスなど使ってなかったような気がするが。。。

シャンプーは毛と地肌の汚れを落とすわけで、本来の洗髪の役割はそこで完了のはずだ。そこでさらにコンディショニングせねばならないということは、洗いすぎているということなのか？　長くシャンプーのCMを作っていたのに、こういう基本的なことを忘れてしまっている。そこでふと、現在の自分の状況がシンクロした。この春から休業し、学生となっている。一旦人生の棚卸期間となった。

これは言わば、人生の洗髪期間である（強引）。あれも止め、これも捨て、一旦身ぎれいになってみている。サラに戻ってすがすがしい。が、である。すっかり油分も下世話さも抜けたものの、その分失ったものもあるはずだ。何にも焦るつもりはないが、人生にもちょっとしたコンディショニングが必要ではと思った。さらさらの心身が、次に向かってもスムーズに適応できるよう、人生の油分も入れておくべきだと。

それがいま大学院で学び吸収している様々な知啓であることは疑いない。ただ、それだけではなく、せっかく手に入れた「コンディショニングタイム」なのだから、未来の種も育てておこうと思う。単に職能とか、教養とか、だけではない、カッコよく言うと生きがいのようなもの。それを気にしながら進んでみようと再確認した。シャンプー忘れて気づきがあるとは（笑）。今日はリンスは忘れない。