フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

アート・ペッパーと大福

モダン・アート

昨夜は野暮用で、つい夜なべしてしまった。すっかり早寝早起きに慣れてしまったので、たまに0時くらいまで起きてただけで次の日はフラフラである。まあ、夜遅くても必ず6時前には起きるので、そりゃ眠くもなるな。しかも今日はリモート授業の3連弾。油断してるとめっちゃ眠くなるのだ。会話のある授業ならいいのだが、座学系の授業が危ない。ふと気づくと10分くらい飛んでたりする。

 

どうにか講義を乗り切って、リビングに戻るが頭は朦朧としたまま。こりゃイカン、と濃いコーヒーを入れる。と、タイミングよく豆大福を発見した。僕は和菓子とコーヒーの組み合わせが大好物なのだ。糖分補給で脳を活性化、という適当な説を心で唱えていただくことにした。音楽も必要だ。意識を覚醒させる音楽が。ただし一気に覚醒させる刺激物はよろしくない。血管を大切にせねば。

 

ここはひとつ、アート・ペッパーでいこう。白人とは思えぬテクを持つサキソフォン奏者のサウンドが丁度いいはずだ。アルバムは「モダン・アート」。くーっ、決まりすぎだ。ジャケットを見てほしい。ただでさえ男前のアートが、絵のかかる壁の前で沈思黙考しておる。レコードの楽しみは、針を落とすところから、第一曲目が始まるところまで、というのが僕の説だが、このアルバムにこそそれを感じる。針を落とす。

 

いきなりウルトラ滑らかなアートのアルトサックスが前頭葉に侵入してくる。スムーズすぎる。脳のシナプスの先端までサウンドが染み渡る。忘れずに大福を噛む。こちらも同様にスムーズだ。柔らかな餅の触感アタックを味わったかと思うと、すぐさま至福の餡が舌を向かい入れる。その甘さを敢えて一旦抑えるようにコーヒーを流し込む。はっきりと目が覚めた。このコンビネーションがあれば明日も大丈夫、かな。