フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

フュージョン勉強会その5

Browne Sugar

名前は知っていたが聴いてはいなかったよ、トム・ブラウン。ベンソン師匠に認められて、GRPデビューがこのアルバムだ。しかしどうでもいいけどジャケット、もっと何とかできんかったのかな。いくら当時新人だったとはいえ、これはないだろ。だ・さ・す・ぎ・death。中身はというと、けっこうイカしてるのにね。

 

80年代、吉祥寺にアウトバックというフュージョン喫茶があった。下宿にエアコンが無かった僕はよく通った。この店、入るとそこはモダンNYという雰囲気。ジュラルミンのテーブルと黒皮とシルバーパイプのスクエアな椅子。ウエイターは長身でアフロ。黒皮のパンツと、白いシルクのシャツ。ベタなほどフュージョンだ。

 

トム・ブラウンのデビューアルバム「Browne Sugar」は、そんなアウトバックでかけるのにぴったりな一枚だと思う。ジャケットのダサさが嘘のように、冒頭のThrow Downのカッコよさは抜けている。何と、ベースはマーカス・ミラーなのだ。鉄板のリズムに支えられ、トムのペットは活き活きとマンハッタンの夜を走り抜ける。

 

さらにさらに、僕が大好きなマーヴィン・ゲイのWhat's going onをカバーしている。これが実にオツなのだ(笑)。ふ~ん、これもありだななあ、と思ってしまった。都会の喧騒に、この金属質のサウンドたちは,、ほんとフィットする。田舎じゃ無理だ、フュージョンは。金属とコンクリートと皮とシルクのある「街」でなきゃね。