我が家は魚派である。焼肉より寿司。ステーキより刺身である。とくに娘が大の魚好き。といっても回転ずしやスーパーの刺身で十分だ。が、最近、カミさんがネットで「羽田市場」というサイトを見つけてきた。地方の漁師から直接朝仕入れて、すぐに飛行機で羽田に運び、羽田空港から配送するという、新しいやり方だ。
最近、このビジネスを立ち上げた社長の創業再現ドラマをテレビで見た。羽田空港に市場をつくる、という前代未聞のビジネスを一人で切り開いた話でなかなか見ごたえがあった。羽田空港との粘り強い交渉。数々の難関や既成概念との闘い。そして最後は政府との交渉と、まるで半沢直樹を見ているようだったのだ。
先月、1万円分試しに注文してみた。社長のお任せセットみたいなやつにした。届いたのは、たっぷりのシラスやイクラ、ほたて、ホッケ、マグロの切り身、イカの塩辛などなど。いずれも新鮮でたまらん美味さだったが、感動したのは量である。こういうのってたいがい、それぞれがちょびっとだったりしがちだ。しかしここは違った。
それぞれけっこうボリュームあり。シラスなど、小分けにして冷凍したほどだ。ちょこちょこ近くのスーパーや魚屋で買うより、コスパが良いかもしれぬ。ただし魚が好きであればだが。コロナ禍で、総じてビジネスは打撃を受けているが、こうした新アイデアで稼ぐ企業も出てきている。「人の行く 裏に道あり 花の山」だなあ。