朝の通勤時間、ここのところグレン・グルード三昧だったが、さすがに飽きてきた。あんなに好きなのに、やはり一か月くらい聞き続けるのはいかんな。で、何にしようかなと。SDカードの音楽ファイルをアーチストで見ると、グレンのGのつぎはHであって、偶然だがハービー・ハンコックが目に入った。
ハービーはお気に入りのピアニストで、ほぼ全アルバムをSDカードに入れてある。そうだ、ハービーの「こく」を楽しもう。グレンの「切れ」とは真逆の世界。ということで、こんどはハービーのどのアルバムにするかとなる。ジャズピアノか、電子ピアノか、フュージョンが、ニュースタンダードか。多彩なだけに迷う。
ここはひとつ、大好きなサントラでいくか。選んだのは1966年、イタリアのアントニオーニ監督の映画「欲望」のためのアルバムだ。といっても、映画とはまったく関係のないジャケットデザイン、収録曲も関連は無いようで、映画ファンからは評判の悪い一枚(笑)。でも僕は好きなのだ。オシャレな音。
けだるく、調子よく、いんちきなムードがたまらない。パーカッションのからみ方がめっちゃカッコイイ。客は聴いてないけれど、場はしっかりグルーブしていくだろう。そんなイメージ。60年代のクリエーティブな空気を感じてうらやましくなる。よし、しばらくはハービーでいこう。