フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

フュージョン勉強会その10

ミシェル・コロンビエ・フューチューリング・ジャコ・パストリアス

知らんかった、このフランス人のアルバム。しかもジャコ・パストリアスが参加しておるとは! ていうか、ジャコどころではなかった。スティーブ・ガット、ピーター・アースキンリー・リトナーラリー・カールトンハービー・ハンコック、レイ・パーカーJR、マイケル・ブレッカー、トム・スコット、、、って何じゃこりゃ。フュージョン・スター祭りではないか。この人、何者?

 

ググってみると、60年代の映画音楽からスタートし、フュージョンはもちろん、バレエ音楽ビーチ・ボーイズやマドンナまでプロデュースする世界的な天才音楽家だったらしい。ああ、まだまだ知らんことばかりだ。映画で言うと古くは「潮騒」、新し目は「メジャーリーグ」などとにかく多数。才能の幅も、人脈の幅もめっちゃ広いお方だったようだ。そんな彼をフュージョンに導いたのがハーブ・アルバートだ。

 

1970年頃、A&Mと契約し「Wings」がヒット。1979年に本作の発表となった。さて聴いてみよう。さすが映画音楽の大家だけあって、世界観が広々している。何つうか、展開の面積がめっちゃ広いのだ。パースペクティブが深いというべきか。白いキャンパスに、楽しみながら自裁に色を塗っていくような。いやはやただものではないわ。そしてもちろん参加プレイヤーへのリスペクトも要所要所で感じる。

 

正直僕はジャコが参加、という一点で飛びついた。これはジャコファンなら分かってくれるだろう。ジャコは早く亡くなったので残された作品が少ない。なので、ジャコが参加というアルバムは絶対に聞き逃せないのだ。そして本アルバムでのジャコ。「Bird Song」という思わせぶりな曲で堪能できた。合間合間に差し込んでくるジャコの哀愁たっぷりのベースに心が震えた。まさに掘り出し物の一枚だ。