フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

やすみのひの日

やすみのひ

久しぶりにナイスな絵本を見つけた。やすみのひ、という本だ。表紙がとてもいい。目覚まし時計のやすみのひは、昼過ぎまで寝坊するんだそうだ。このアイデアを見つけたとき、作者は「いける」と思ったんじゃなかろうか。では貯金箱は? 箒は? 靴下は? と、創造力の翼が全開となる。あとは絵にするだけだ。

 

あまりネタばれしてもよくないから絵本の内容はこれくらいにしておこう。作者の小池壮太とは誰だろう。僕も知らなかったので、ググってみた。なんと本業は洋画家だった。立命館大学政策科学部卒業という珍しい経歴だ。主に写実的な静物画を描く人で、油絵を見たらとても好きになってしまった。

 

本業が洋画家だからか、ディテールまで丁寧に描かれていて、面白いのに落ち着きがある。ユーモラスなのにリッチなのだ。こういう絵本は日本では少なくて、欧州に多い気がする。絵本というカテゴリーではなく、アートのカテゴリーの中の絵本なのだ。子どもに無理やり合わせていないところが良い。

 

最近、大学院の課題資料ばかり読んでいたので、この絵本でとてもリラックスできた。脳のやすみのひになった。願わくはもう少し大判で見たかったな。正方形の本なので、LPジャケットサイズくらいでね。なんか疲れた時、夜の静かな時間に開きたい。他にも数冊、絵本が出てるようなので見てみよう。絵も実物を見たい。