フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

座禅初体験

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近所に龍雲寺という寺がある。僕は信仰心は無いが、寺社は好きなのでずっと気になっていた。禅寺では有名な寺らしいことは知っていたが、境内に入ったこともない。が、最近、ネットで龍雲寺に座禅センターというものがあると知り、俄然興味が湧いたのだ。座禅、やったことがない。何度も言うが信仰心は無いが、寺社の建造物、禅宗の座禅にはそそられる。覗いてみたい。

 

さっそく調べてみた。コロナ禍で中断していた坐禅会がこの9月より再開され、毎週火曜日の午後に開催されるという。しかも費用は500円とのこと。安いことが大好きな自分であるから、即申し込みをしたのは言うまでもない。定員は30名で、時間は90分。9、90分も座るのか、、、。とても耐えられないのでは?と思ったが、よく読むと、解説や読経なども含まれるとのこと。ホッ。

 

よく晴れた午後、徒歩5分ほどの龍雲寺に向かった。境内は思いの外広く、植木が美しい。門を入ると、すぐに座禅センターの看板を発見。受付を済ませ座禅部屋へ入る。30畳くらいはあるだろうか。天井は高く、広々とした空間が気持ちいい。すでに20人ほどの人たちが座禅の準備をしていた。ほどなく僧侶から座禅の説明が始まった。説教臭くなく、丁寧な解説だった。

 

座禅は、10分、15分、20分を休憩しながら行った。座禅中は一から十までを数え続けよとの指示あり。これが難しい。が、雑念と戦いながら数えていると、10分はあっという間だ。3回目ではだいぶ慣れた。座禅で何かが変わるわけではないと僧侶は言う。ただ一旦今の自分から離れてみることで、囚われのない自分を見いだせると。メタ認知のようなことか。面白い。またやろう。

オーディブル試す

Audible (オーディブル) 会員登録

アマゾンの音読サービスオーディブルに手を出した。ずっと我慢していたのだが、ほんの気の緩みからポチってしまった。まあ一ヶ月間は無料だからね、と自分につぶやいて誤魔化す。耳から聴くなんて、頭に入るのか。だいたい読みたい本がストックされているのか。で、1500円ってどうなんだ?みたいな後悔の言葉が次々浮かんでは消える。端から解約する気で使い出した。

 

まずは最近ハマっているミステリー作家・アンソニーホロヴィッツを検索してみる。類似サービスのaudiobookは月980円だったが、この作者の作品は収録されていなかった。オーディブルにはあった。これが決め手だった。どうしてもホロヴィッツホーソーン・シリーズを音読で聴いてみたかったのだ。ちょうど本を読み終えた「その裁きは死」をダウンロードして聴き始めると、、、。

 

これがなかなか良い。声優が上手いのだ。主人公の作家ホロヴィッツと元刑事ホーソーンの声の区分けが絶妙だ。イメージしていた以上にぴったりな声であることに驚いた。ちょっとしたオーディオドラマのクオリティである。もし一聴してがっかりしたら、無料試聴後、解約するつもりだったが、これはもっと聴いてみたい。読書では得られぬ臨場感に引き込まれたからだ。

 

この音読、なぜか家だと聴いていられない。じっと座って聴くものではないのかな。やはりバスや電車、カフェなどで聴くのが心地良い。音読に集中するには、静寂より街の喧騒のほうが役に立つようだ。そして何よりフィクションとの相性が良い。要はドラマだ。まだビジネス書など聴いていないから思い込みだが、声で感情を味わえるのがいい。解約はせず継続、しちゃうかな。

ばあチャンネル

 

エルパ (ELPA) テレビリモコン シャープ用 (RC-TV008SH) SHARP/アクオス用/テレビ リモコン シャープ/設定不要

 

91歳の母は、2年前から老人ホームに住まいを移した。歩行が難しくなったためだ。物忘れは強くなったが、頭はしっかりしているので助かっている。そんな彼女の悩みは、日々の退屈さだ。車椅子生活となり、外出もままならない。ホームの職員は献身的で、日々様々な催しで入居者を楽しませてくれるのだが、母はつまらないと言う。唯一の娯楽だったテレビも見ないと言いだした。

 

昔はよく見ていたテレビをなぜ見なくなったのか? 母に聞くと、見たい番組が無いからだと言う。よくよく聞けば、正確には90代の老人が見れる番組が無い、ということが分かった。確かにそうだ。あらためて新聞のテレビ欄を見ると、当たり前だが地上波のゴールデンタイムに並ぶバラエティ番組はとても老人には理解できない内容かもしれぬ。視聴率を考えれば仕方のないことなのか。

 

もしやと思い、BS局を見ると、数は少ないが高齢者が楽しめそうな番組をいくつか見つけられた。BS日テレ「こころの歌」など昭和歌謡の歌番組がちらほら。週に4つほど見つけられたので、母に見てもらうことにしたが、今度は母にはBSというものが理解できないことが分かった。テレビとは地上波のみという理解なのだ。そしてBSをリモコンで選ぶことができない。なかなか大変だ。

 

これはシニア向け簡単リモコンを購入したことで解決した。願わくば、どなたか80歳以上の超高齢者に向けたBS専門局を作っていただけないだろうか。その名も「ばあチャンネル」。流すのは、高齢者向けニュース、高齢者向けワイドショー、高齢者向けお笑い、高齢者向けドラマ(再放送で良し)、高齢者向け歌番組etc。スポンサーは結構つく気がするんだが。テレ東さん、お願いします!

夏のディテール

海苔と卵と朝めし: 食いしん坊エッセイ傑作選

今年の盆は久しぶりに東京で過ごしている。娘が来春の高校受験のため、夏期講習で東京を離れられないためだ。例年であれば妻の郷里に帰り、墓参り、鰻の蒲焼、大掃除等々、と過ごすのだが、静かな盆は何だか不思議な感覚だ。と言ってももちろんそれは自分だけで、東京は特にいつもと変わりなく猛暑がつづくだけ。さて、何をしようかと思い、あまりに普通だが読書を選ぶことにした。

 

選んだ本は二冊。積ん読しておいた向田邦子の「海苔と卵と朝めし」と、図書館で借りたアンソニーホロヴィッツの「その裁きは死」だ。これを同時に読んでいる。向田の本はエッセイ集であるので、一編ごとに切り替えやすい。ミステリも章ごとに場面が変わるので同様だ。片や食の本、片やミステリ、この並行読書?が、やってみるとなかなか楽しい。二つには共通点があるからだ。

 

それはディテールの描写力。向田邦子の記憶力とその表現力には感心してしまうのだが、読んでいると彼女の思い出の食の断片がありありと浮かんできて、口の中が「味」でみたされる。一編ごとに、「さあ次は何を味わえるかな」とわくわくしてしまう。ホロヴィッツの描写の用意周到さ、目の配り方にも舌を巻く。あらゆる断片に「意味」を発見できる。どちらもディテールが濃密なのだ。

 

それらは「彫刻」に似た作業のように思える。文字で描きたい、と思う対象を、自分の頭の中にある像に丹念に近づけていく。そのために一彫りを、とても慎重に、とても丹念に進めていることが感じ取れる。我々読者は、彼らの身を削るような緻密な作業の結晶をいただくことになるわけだ。幸せだなあ、などと呑気に思う。「食」と「殺人」、夏の醍醐味をもう数日味わうことにしよう。

目覚まし蝉

クマゼミから温暖化を考える (岩波ジュニア新書)

セミの声がピークになるのはお盆あたりだろうか。よく行く公園では、ミンミンゼミ、アブラゼミの声が入り混じって、オーケストラ状態だ。九州生まれの僕は、いまでもこのミンミンゼミの声を聞くと感慨深くなる。というのも、幼少期を過ごした九州では、ミンミンゼミは見当たらなかったからだ。本に出てくる「ミンミン」というセミの代表的な声は聞いたことがなかった。

 

代わりによく鳴いていたのがクマゼミだ。これは逆に関東ではほぼ見当たらない。日本に生息する最大のセミで、見た目も鳴き声も迫力がある。朝早くから午前中に鳴く習性があるようで、夏の九州ではクマゼミに起こされるというほど、大きな声だった。音は「シャアシャアシャアシャア」といった具合。尋常でない暑さを、この金属音のような鳴き声がさらに加熱させる。爆音である。

 

昭和40年頃の九州。小学生男子の楽しみのひとつはセミ取りだった。この取り方が変わっていて、3メートルほどの竹竿の先にハエトリ用の取りもちを塗りたくり、高い木の上で鳴くセミを接着して捕獲する。取りもちの粘着力は強いので、大きなクマゼミが暴れても逃げることはできない。ちょっとした釣りをするような気分で、小さな子供にはダイナミックな遊びだった記憶がある。

 

小学生で上京したとき、ミンミンゼミの声を聞いたときは感動した。「あ、本当にミンミンと鳴いている」と。その代わりにクマゼミの声は聞こえなくなり寂しくもあった。実は近年、気候温暖化の影響でクマゼミの生息地が北上して関西あたりまで来ているらしい。決して喜ぶべきことではないけれど、ちょっと聞いてみたい気もする。目覚まし代わりの蝉の声、やっぱうるさいか(笑)。

ばすけっと賛

ショッピングバスケット33L Dグリーン

あまりコンビニは利用しない。というか、価格が高くて利用できないと言ったほうが正しいかな。雑誌以外のほぼすべての商品が割高なので、個人事業主の身には手が出ないのである。それでも外出中どうしても利用しなければならないときもある。その時はどのコンビニでもいいわけではない。優先順位は、ローソン、ファミマ、そしてこの2つが無くてどうしても寄らねばならぬときにセブンだ。

 

なぜセブンが最下位? WIFIが無いからである。WIFIがあれば、買わなくても行く意味はある。WIFIが無い小売りのどこがコンビニエンスなのか意味がわからん。ということで、セブン以外の2ブランドとなるわけだが、ローソンとファミマなら断然、ローソンだ。ローソンは寄るだけで楽天ポイントが付加される。ファミマは買わなければ何もなし。いやはやケチ臭くて申し訳ない。

 

と言っても、最初に書いたとおり、それでも価格的にコンビニは遠い存在だ。かわりに僕にとって人気急上昇の小売店がある。まいばすけっとだ。ご存知巨大リテールグループ、イオンに属する小売店。コンセプトはコンビニサイズのスーパーマーケットといった感じ。規模は小さいが、食品の品揃え、価格も素晴らしい。何と言ってもイオングループのPBが買えるのがいい。

 

まいばすけっとにはWIFIは無い。が、それは端から求めていない。ちょっとスーパーに行けないときに、スーパー価格の商品を気軽に買えればそれで良いのだ。イオン銀行WAONなど、イオンのサービスとの連携はもちろんバッチリ。立地も絶妙だ。駅近ではなく、ちょい離れた場所にあることが多い。家賃低い分、低価格に反映してると信じたい。頑張れ、まいばすけっと。応援しているぞい。

出会うチカラ

額入り 昆虫標本 蝶 コモン・ブルーボトル (アオスジアゲハ) Common Bluebottle

公園を歩くことを習慣にしてから3年ほどになるが、いまだに歩く度に発見があり新鮮である。一周1km強の距離の中にも、樹木や施設、景色の違いがあるので、四季折々に小さな出会いがある。なかでも楽しみなのは昆虫だ。都内であるにもかかわらず、豊富な緑のせいか、さまざまな虫たちに出会える。先日は、久しぶりに大好きなアオスジアゲハに遭遇した。しかも2匹同時にだ。

 

アオスジアゲハはその名の通り、羽に美しい青い縦筋が入っている蝶だ。青といってもエメラルドグリーンに近く、筋の幅が大きいので、飛んでいるとよく目立つ。雄は吸水活動をする習性があるらしく、雨上がりなどに水たまりができると飛んでくることがある。調べてみると、クスノキなど街路樹に卵を産み、幼虫は葉を食べて育つので公園などに多いのだそうだ。

 

ウォーキング中に前の方から2匹のアオスジアゲハが遊んでいるように絡み合いながら飛んできた。おそらく雌雄であろう。そこでふと疑問が浮かんだ。この広い公園で、2匹はどうやって出会ったのだろうかと。毎日公園を歩いているが、今年アオスジアゲハに出会うのは初めてなのに、ラブラブな2匹に偶然出会える不思議。彼らはお互いの位置を嗅ぎ分ける能力があるのだろうか。

 

ラクダは数キロ先の水源の香りを認知できると聞いたことがある。アオスジアゲハも、広い公園のどこかに存在するフィアンセの香りなのか、羽音なのか、オーラなのか?を確認できるのかもしれない。グーグルマップ、GPSなどを持たない彼らには、それ以上に強力な知覚能力があるんだろうなあ。マッチングアプリなどでは得られない、死物狂いの出会い。それこそ「運命」と言えまいか。