フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

固いからこそ「あずきバー」

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確か昨年も書いたが、アイスで一番好きなのが井村屋のあずきバーだ。夏は箱買いして冷凍庫に常備している。あのちょうどいい甘さ、そして異様な固さ。オンリーワンの美味さがあずきバーにはある。猛暑の外から汗びっしょりで帰ってきたとき、あずきバーを食べればこれ以上の幸せは無い。今日も人間ドッグから帰ったらすぐ食べた。

 

あまりに好きなので、井村屋のことを調べてみた。なんと創業は明治29年(1869年)なのだ。つまり100年企業のひとつ。本社は三重県の津だ。昨年、社長が交代したことが話題になったという。新社長はアルバイト出身の女性だったからだ。先代社長は「トップは男女、国籍、ハンディキャップ抜きで選ばれるべき」と。

 

老舗とは思えぬ柔軟な姿勢に好感度さらに高まるなあ。井村屋には、100年以上もの間、さまざまな挑戦を続けてきたからこそ生き残ったという信念があるのだそうだ。あずきバーも1973年に発売して以来、味も硬さもつねに変化をさせてきたらしい。まったく気づかなかったけれども(笑)。そして驚くことにいまだに売り上げは伸びている。

 

面白いのは、あずきバーの固さの変化。少し柔らかくして出してみると売り上げが下がったらしい。長年の微妙な試行錯誤を経て、いまのあの固さがあるわけだ。娘も最初は「固すぎてイヤ」と言っていたのに、最近では「固いから好き」に変わってきた(笑)。そうなのだ、100年企業のブランド価値は、そう簡単には崩れない固さのだ。