フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

欽ちゃんのおかげ

負けるが勝ち、勝ち、勝ち! (廣済堂新書)

欽ちゃんになりたかった世代だ。面白くて、やさしくて、かわいらしい。日本のテレビにおけるコメディアンの最初のスターが欽ちゃんだった。時代は移り変わり、お笑いには毒やリアリティが求められるようになった。欽ちゃんのテイストを受け継いでいるのはウッチャンくらいかな。

 

欽ちゃんが画期的だったのは視聴者と双方向で笑いを生み出したことだ。素人を起用してユニットを作ったり、全国からギャグの投稿を集めて発表したり。アイデアが秀逸だった。僕はそのアイデアの工夫に魅了され、影響を受けた。

 

コントやギャグは知的ゲームであり、人間ドラマでもある。僕もそれらを生み出したくて広告の仕事に入った。うまくいった仕事もあり、それほどでもないものもあり。もちろん欽ちゃんの足元にも及ばないけれども。。。

 

その欽ちゃんが数年前に駒沢大学に入学したのには驚いた。素人を引き込み、新たな価値を生んでいたと思っていたら、自ら素人の園に飛び込んでいくとは。しかも70代で。そうか、それもありか。またもや欽ちゃんからヒントをもらった。僕の50代からの大学選びはそこから始まったのであります。つづく。