フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

妄想エレベーター

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アメリカの映画、特にオフィスワークを舞台とした映画によく見かけるシーンで僕が好きなのは、いわゆる「エレベータープレゼン」だ。まだ新人の男性、どうしてもやりたい企画があるが、何度訴えても上司は企画を聞くどころか鼻にもかけてくれない。ある日もまた企画書をつきかえされ、ガックリしながらエレベーターに乗ると、、、。

 

まさかの社長と乗り合わせに。最上階に向かう社長。そこまで残り時間は数十秒か。今だ、今ここで社長にプレするのだ、と決心し、ままよとばかりに超早口で企画のさわりを説明する。降りる階に止まり、社長が一言。「よく分からないが面白そうだ。秘書に連絡して、明日の朝15分アポを取ってくれ。詳しく聞こうじゃないか」 

 

まさにアメリカンドリーム。こんなことは現実の生活ではまず起きない。だからこそ、映画で見ると心弾むのだ。ある時、とあるビルで、フランス語を話す3人家族とエレベーターで一緒になった。日本人は他人と一緒になっても無言が普通。でも海外に行くと、現地の人は明るく話しかけてくれてくれる。いまは僕が現地人だから、率先して話しかけるべきだ。

 

そう信じて「ボジュール!」と思い切り鼻声で話しかけた。すると3人は一斉に僕を見て、満面の笑みになった。そして機関銃のように早口でフランス語でしゃべりかけてきた。まったく分からない(笑)。英語で思いっ切り謝った。ああ恥ずかしい。エレベーターは素敵な妄想を生むが、気を付けないと暴走になってしまう。ご注意を。