フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

8時から4時までの男

九時から五時までの男 (ハヤカワ・ミステリ文庫)


最近、好きな本を一冊紹介してくれと言われ、ちょっと悩んだ。人から勧められた本というものに良い想い出がないからだ。本ほど好みが別れるものはないし、好みが違う本を読むのはかなり苦痛。相手にそんな負担を与えたくない。

 

また、一冊というのも緊張を生む。その一冊で自分の価値観や知性、センスまで集約して確定されるとしたら。。。かといって身の丈を考えずに高尚な本を選んだところで、逆に浅はかさが見透かされるだろう。

 

結局、素直に好きな本を選べばいい、という結論に落ち着いた。ミステリーにした。それも知る人ぞ知る、いぶし銀の技が光る短編でいこう、ということで、スタンリィ・エリンを選んだ。「9時から5時までの男」。ディテールが最高。ご興味のある方は是非。

 

ちなみに僕の現在のワークスタイルは基本的に「8時から4時までの男」だ。撮影などを除けば、早く出社して、早く帰社する。働き方改革でフレックスタイムが採用となり、こんな時間の選択ができるようになった。エリンの小説のようなミステリアスな香りはゼロ。ヘルシーそのもの(笑)。