フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

運と縁と勘

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2007年にiPhoneが発売なので、デジタル当たり前時代になってまだ10年強足らずかとも、10年強も経ったかとも思います。大きな変化は広告界にも当然のごとくやってきました。というか今現在も変化の渦中にいます。

 

僕はコピーライター出身なので、紙と鉛筆を仕事道具として、この仕事に入りました。入社当時、同じクリエーティブ局にワープロはもちろんPCなどありませんでした。ある時、先輩コピーライターに「俺のコピー、総務課に行ってワープロで打ってもらってきて」と頼まれました。東芝のトスワードという一行だけを打てるワープロで、専任のオペレーターが打ってくれました。

 

出力を受け取り、これがワープロで打ったコピーか、としげしげと眺めた覚えがあります。正直僕はワープロで書かれたコピーに魅力は感じませんでした。先輩たちが癖のある字で、会社の原稿用紙(なぜか裏側)の真ん中に、大きく書いたコピーの方が好きでした。

 

時は流れ、PCでコピーを書くのも、コピーを見るのもいつの間にか慣れてしまいました。現金なものですね。いまではさらにデータマーケティングの時代となり、クリエーティブも計測の時代へ、とも言われています。

 

僕は、計測とは真逆の技術で生きてきました。具体的には運と縁と勘です。クリエーティブの仕事に着けるのか、チャンスを得られるかは、運です。誰と、どこの仕事をするかは、縁です。コピーを写真を映像を選び抜くのは、勘です。僕は先輩から広告勘というものをしつこく教わりました。センス、と言ってもいいかもしれません。

 

が、いまや、運縁勘より、計測データだそうです。祈るな、測れ、とも聞きました。ホントかな? 測るって、人間よりコンピューターの方が得意でないかい? 運縁勘は、測れないから逆に強いんでないかい? ま、悪あがきです。

※写真は大好きな宇治金時アイス。運縁勘に加え、餡にもことあるごとに助けられた僕であります。