所属する会社にはわりと変わった人が多くて驚かされることも多かった。仕事でつきあいのあった某部長さんはとにかく身体が丈夫。風邪を引かないというのが自慢の人であった。仮に風邪を引きかけても、あらゆる症状を龍角散のど飴だけで治すというのだ。真偽のほどは定かではないが、確かに風邪を引いたところは見たことがなく、いつも「よかよか」が口癖の快男児だったのを覚えている。
そのせいか僕のなかで龍角散のど飴に対する信頼感は高い。何でも治ることはないけれど、ちょいとしたのどの違和感には事足りる。が、友人によればもっとスゴイのがあると言う。プロポリスのど飴だ。龍角散のど飴に比べてちょいと値が張るが、効き目はばっちりだという。冗談抜きに軽いのど風邪なら治るというのだ。ホントかよ。と思い、ネットでググったら確かに口コミ評価はかなり高い。
なるほど、風邪対策に買っておくか、と思ったら新たな新製品の広告を見かけた。その名も養命酒製造のど飴だ。あの養命酒が作ったのど飴である。それだけで期待が高まるではないか。パッケージに書かれた成分、国産クロモジエキス配合というのも気になる。クロモジエキスとは何者だ？ 即、ググる。クロモジは、クスノキ科の落葉低木。クロモジから得られる精油は抗ウイルス作用がある。何！？
大学の研究で、クロモジエキスには①ウイルスの不活性効果作用と②感染後の増殖を抑える作用があることがわかった、とあった。インフルエンザウイルスの吸着と侵入を防ぐ可能性が高いのだそうだ。養命酒のサイトでは抗ウイルスのことは書かれていない。大声でうたえないのかな。これは真打ち登場ではないか。まじでのど飴だけで風邪に打ち勝てるかも（笑）。とりあえず舐めてかかってみるか。
