フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

無線機の音質

ALINCO アマチュア無線機 144/430MHz モービルタイプ 20W DR-635DV

朝、散歩に出かける途中の道にミキサー車が並んでいる。公園そばの都営団地の再開発工事を請け負っている工事のクルマだ。横を通る時、人の声がよく聞こえてくる。ラジオかと思っていたら、無線のようだ。ドライバーの人たちは、その声に向かって時たま話しかけている。相手は会社の人らしい。

 

タクシーで無線が使われているのと同じような用途だろう。音声の内容は、道路状況であったり、作業工程の確認であったり。スマホ全盛の現代でも、無線機はまだ現役なのだと知った。これはスマホで代替はされない方がいいな、と思った。まずは安全運転のためという点。それと音質だ。

 

無線は明らかスマホより音質が悪そうだ。しかし、そこがなぜか良い気がする。ノイジーな音質が、相手との距離感を感じるからだ。スマホだとその距離感は感じない。必要もないだろうが。子どもの頃、アマチュア無線に憧れた。日本中の見知らぬ誰かと、家にいて会話ができるなんて夢のようだった。

 

無線機の代わりに、短波ラジオでBCL=Broadcasting Listeningに夢中になったこともあった。海外の短波放送を探し出し、聞くことで局の受信証明書をもらうのだ。遠い海の向こうから届く低音質の音を、なんとも愛おしく思ったものだ。朝、ミキサー車の横を通るたび、そんなことを思い出しているとは、運転手さんは気づくまい。