フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

YMOのおさらい

YMOのONGAKU

この数日YMOを聴きまくっている。この本のせいだ。全アルバムについて、録音エピソードから楽曲の背景にいたるまで克明に書かれている。おかげで、あらためて一曲一曲をしっかり解釈して聴きたくなったのだ。当時のレコーディングスタッフ藤井丈司と初期の重要メンバー松武秀樹の詳細なコメントがそれを助長する。

 

やはりデビューアルバムの誕生にいたる物語が一番興味をそそった。まだ20代の3人の出会いまでの流れ。音楽のコンセプトの生成具合と、シンセサイザーの進化がシンクロしていて、その奮闘ぶりが生々しい。できあがった技術ではなく、発展途中だからこその、アナログとデジタルのミックスが魔術的なのだ。

 

YMOは、当然のことながらインターネット不在の時代に生まれたバンドである。いまやリアルタイムに世界中の様々な分野の楽曲を聴くことができるが、当時は違う。そんななかで、あれだけの異種の要素をミックスして創造した才能はすごいことだとあらためて思った。

 

ニューオリンズドクター・ジョンジェームス・テイラーマーティン・デニーブライアン・イーノ、ケチャ、ホルガー・チューカイ、冨田勲ニューウェーブetc。当時のユニークな才能やカテゴリーが入り混じっているから、いま聴いても刺激的なんだな。この本でよく分かった。僕はアルバムの中では「BGM」がフェイバリット。