フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

Yesterday & Tomorrow

イエスタデイ(オリジナル・サウンドトラック)

誕生日に家族から映画のプレゼントをもらった。いつもの109シネマズで『イエスタデイ』を観たのだ。なぜか突然ビートルズが消えてしまった世界で、唯一記憶が残るシンガーソングライターのファンタスティックコメディだ。監督はあのダニー・ボイル。面白くないわけがない。妻はもちろん、小5の娘もあらためてビートルズの名曲たちがおりなす物語を満喫した。音楽は言うまでもなく素晴らしい。

 

誕生日にこの映画を観れて良かった。なぜならいつもの誕生日と今回の誕生日はちょっと違うからだ。大げさに言うと、今日は第二の人生に舵を切る誕生日。ここ数年迷ってきたことが、今年自分の中でクリアになった。人生の第二章をどうするか。具体的プランというより、これからの生き方の心構えと言った方が正確かな。どんな考えで、思いで、どんな喜びを見出すのか。この映画で確信した。

 

かつて就職のときも映画が指針をくれた。『ガープの世界』だ。あの映画の中で、主人公ガープが新妻と家を買いにいくシーンがある。家を内覧しての帰り道、まだ少し先に家が見えている。買うかどうか迷いながらその家を見ていると、突然セスナ機がその家に墜落する。そこでガープが妻に言う。「決めた。あの家を買おう。だって二度と飛行機は落ちないだろうから」。「ユーモアを武器に進め」、という指針。

 

そして第二章は、「好きを信じろ」だ。好きを真剣に考え、こだわり、楽しみ、生きるバネにするのだ。その判断はあくまで自分自身。マーケティングや忖度やしがらみの介在しない世界。『イエスタデイ』のラストは、僕にはそう見えた。もう一度、ゆっくりビートルズを聴き直して、前に進もう。The Long And Winding Road をゆっくりと。