フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

ガープならいま

ガープの世界 (字幕版)

前にも書いたと思うけれど、コロナ感染という状況になってあらためて、ガープのことを思い出すので書いてしまおう。僕はジョン・アーヴィングの本が好きなのだが、なかでも「ガープの世界」への思い入れが強い。学生の頃に本を読み、その面白さにのめり込んだ。

 

そして映画を見たら、さらに衝撃を受けた。僕の経験上、たいがい面白い本は、映画化されるとガッカリなケースが多いのだが、映画「ガープの世界」は違った。ガープ役を演じたロビン・ウィリアムスが、はまり役だったのだ。画面でロビン演じるガープを見た時、涙が。。。小説の中のガープそのものが目の前に現れたからだ。

 

物語のあらすじは書かない。まだ未読の方、または映画を見ていない方はこの機会に是非。では、なぜコロナ騒ぎのいま、「ガープの世界」なのか。僕はこの話で一番好きなシーンがある。結婚を決めたガープと新妻が丘の上の新居を見に行く。気に行って帰ろうと車で下り、丘の下からあらためて新居を見つめるシーン。

 

その家にセスナ機が墜落するのだ。愕然とする新妻。彼女にむかってガープが笑顔で言う。「あの家に決めたよ。二度とセスナは落ちないだろうから」。これ、僕にとって宝物のシーンだ。何度も、何人にも伝えている。最悪な状況で笑えるか。それは難しいけれど、やれないことはない。そう信じたいのだ。ガープならいま、何と言うだろう?