フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

風が来るぞ!

シス・カンパニー公演 日本文学シアターVol.6【坂口安吾】「風博士」ビジュアル [画像ギャラリー 1/1] - ステージナタリー
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同性ということもあるが、坂口安吾のファンである。なかでもこの「風博士」と「不連続殺人事件」が僕のフェイバリット。風博士は、声を出して読むと何とも心地いい快作だ。まさに言葉の一陣の風、といった読み応え。想像するに、安吾は何度も読みながら書いたに違いない。

 

したがって、セリフ劇になったとしても不思議ではない。風博士の遺書の体裁を、脚本家はどんなストーリーに仕上げたのか。楽しみであるし、興味深い。そしてそして、このキャスティングを見よ。中井だ、段田だ、渡辺だ、吉田だ、だ、だ、だ。面白くないわけがないのだ。

 

先日、家族で映画「記憶にございません」を見た。面白かった。主演の中井貴一、素晴らしい。もともとコメディセンスがある役者と思っていたが、十二分に魅力を出していた。笑えると同時に愛せるキャラ。年齢的にも油が乗ってきたと言えよう。その中井による、風博士だ。だ、だ、だ。たまらん。

 

しかも東京で「風博士」を見れるのは、我が三軒茶屋世田谷パブリックシアターなのである。11月30日から12月28日までという、まさにクリスマスプレゼントとしか思えない日程だ。いい風が来ている。年末の三軒茶屋に。身を任せようではないか諸君、この風に。