フンコロ式でいこう!

まあ取り合えずコロコロ転がしてけば大丈夫、かな。

危ない、隕石だ!

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朝の満員電車内では、小さなドラマが毎日繰り広げられています。残念ながら、そのほとんどは、ストレスフルなドラマでしょう。そんなネガな戦いを、ポジに思う方法はないか。僕はキャラ付けで、しのいでいます。

 

電車が最寄り駅に近づくと、周囲に「降りるからさ、というか死んでも降りるからさ」的なベクトルが発生し始めます。ドアが開くやいなや、そこかしこのベクトルが塊になり大きなベクトルとなって出口に突進。僕はそれを「隕石」と呼んでいます。そして、あぶない、「隕石」に逆らってはいけない、と唱えるのです。

 

満員の車両の中央部は不安定で、位置的には劣勢を強いられます。そんなとき体格の良い男性がいたりすると、僕はそこに吸い寄せられます。「トーチカ」です。思わぬ方向から「隕石」が押し寄せても、「トーチカ」の陰にいれば大丈夫。急ブレーキでよろけても、「トーチカ」に身を任せれば安心。満員電車内の安全地帯なのです。

 

そして自分の降りる駅が近づいてきました。いよいよ自分自身が強いベクトルで進むときが来たのです。そんな時は焦らず、「俺、降りるから」表明を全身で垣間見せる人を注意深く探します。いました。すでに入り口方向へ向きを変え、一歩踏み出す姿勢が力強い。彼を「波動砲」と名付けます。駅に着きドアが開くと、僕は心の中でつぶやきます。「波動砲、発射!」。後へつづけ、自分。

 

戦いは明日もつづきます。